一級建築士である僕が自宅設計であきらめたこと。

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はじめに

こんにちは。おにまめです。

今回は僕が自宅計画で、【あきめたこと】について解説していきます。

2020年に僕は自宅を建てました。

家を200棟近く建てた僕でも、自宅は全く順調ではなかった話は過去の記事で解説した通りです。

なぜ今さらこの話をするかというと、家づくりで悩んでいる人は、家とは【絶対的な正解を探す行為】と思っているんじゃないか、、という仮説か浮かんできたからです。

僕は自分の家には大変満足なんだけど、あきらめたことも沢山あります。。
全てを叶えられたワケではありません。

要望に固執することなく、時には住み手が、住まい方・使い方を変える勇気も必要だと思います。

おにまめ

要は、100%の答えはないよって話!

その一例をお伝えできたらと思います。

それでは早速行ってみましょう〜!!

土間収納

まずは【土間収納】。

昨今の住宅業界における土間収納は、超人気タレントです。

アイドルで例えるなら『嵐』です。

ほとんどの人が

・土間収納欲しい!
・土間収納は外せない!
・土間収納がないなら、家づくる意味無し!!

って言っています。

やや話は盛りましたが、それでも土間収納が、人気なのは間違いありません。

僕も自宅の初期プランでは、当たり前のように土間収納をつけていて、そこに疑いの余地はありませんでした。

でも、間取りが進むにつれて、

おにまめ

『ていうか、そもそも土間収納って何入れんの?』

という超初歩的な感覚になりました。

まさに、ゲシュタルト崩壊。

『あ』という文字を書きすぎると、いつしか『あ』ってこんな字だったっけ⁈
のアノ感覚です。

ふた思ったのが、我が家には土間収納に入れるものがない。ってこと。

いやもちろん、考えれば思いつくわけで、

・ベビーカーだったり、
・野球のカバンなどなど
・ゴルフバックだったり、

あるにはあるんですが、考えてみると『別に土間収納でなくても良いじゃないか』と思えてくるんです。

土間収納の根源的な要望とは、
『家には入れたいけど、フローリングには上げたくないもの』
です。

だけど、、

とか思えてきて結果的に、【広めの玄関とデカめの靴箱】に落ち着きました。

・ベビーカーなら車の中に入れとけば良いし、
・キャンプ用品は外部ストッカーで良いし、
・タイヤはそもそも家の中に入れたくないし、(クロス汚れそう)

もちろん土間収納を否定するつもりはないですが、今一度何を入れるか、本当に必要かは再考しても良いかもしれませんよ!

同じ大きさの子供部屋

子供部屋2つありますが、ちっちゃくて不揃いです。

ヒアリングあるあるに、『子供部屋は6畳くらいで、ケンカしないように同じ大きさ』があります。

おにまめ

聴き慣れすぎて、お客さんが要望を言うと同時にハモれるじゃないかと思います。

個人的には、双子ちゃんでもない限り、
子供部屋は上の子がでかい部屋で、下の子が小さい部屋。
で良いと思っています。

そのうち上の子は巣立ち、下の子が大きい部屋を手に入れられます。

イベント的に一年ごとにシャッフルするでも良いでしょう。

『子供部屋が6畳くらいで、かつ同じ大きさ』という要望は、実はプラン上の大きな縛りになりえます。

子供部屋の入り口計画が上手く取れない場合、とても苦労するんです。

だから、要望の中で上手くいかない部分があったら、子供部屋を不揃いでも良いかどうかを検討してみて下さい。

それだけで、間取りが劇的にすっきりすることがあるんです。

ほとんどの扉

我が家にはほとんど扉がありません。

家は、ほぼワンルームです。

部屋は扉で仕切るものだと考えられていますが、ほとんど開けっ放しの扉もあると思います。

扉は多すぎると、部屋を細かく区切ることになり、【広がり感】や【抜け感】が生まれません。

例えばリゾートホテルでは、部屋はほぼワンルームです。

ベッドの部屋を中心に、洗面・お風呂も扉ではなく、目隠しだけで区分けしていることが多いですよね。

おにまめ

ワンルームの空間は、部屋を大きく見せるひとつの手法なのです。

その扉が本当に必要かを検討してみて下さい。

特に床面積が小さいお家では、扉を最小限にしたワンルームが、家を大きく見せるコツなので是非活用してみて下さい。

最後まで読んで頂きありがとうございます。

以下関連記事です。

それではまた次回!!

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