こんにちは。おにまめです。
今回は、【住宅建築で敷地調査した時に見るべきチェックリスト】について解説していきます。
敷地調査はその土地にあった間取りをつくる上で必須のプロセス。
ですが、そこで見るべきポイントが定まっていないと、正しく敷地を読み解けません。
そこで、僕が実践している敷地の読み解き方をチェックリスト形式でまとめました。
できるだけわかりやすくしたので、長いですが最後までお付き合いください!!
それでは早速いってみましょう~!!
①抜けと壁をつくる方角はどこか
土地を見るとき、最初に見るべきは【抜け】です。
間取りとは、『開口の位置を確定させる行為』と言っても過言ではありません。
抜けのある方角は決して東西南北の方位ではありません。
南側だからといって、隣地が近い方角に窓を取るのはナンセンスです。
でも結構そういう間取りあるんですよね
僕の場合は、土地の真ん中に立って、ぐるっと360度見回しながら抜けのある方向をチェックしていきます。
ここで重要なのは写真も撮ること。
間取りで細かい開口を計画するときに、確認用として重宝します。
次に、【壁を作る方角】を決めます。
建物は周りの環境に沿うようにして建つことが求められます。
そんな中、例えば
・隣家の窓と、こちらの窓が完全に向かい合っているとか
・玄関同士がとても近いとか
・大きな窓の先にガッツリ墓地があるとか
向かい合った窓は、隣にタッチの南ちゃんのような素敵な女性が住んでいたら、素敵な恋にでも発展するかも知れませんが、そんな奇跡は起きません。
絶対にな。
これは間取り図では気づけませんが、建物の良し悪しを決定づける重要なポイントです。
僕も昔、北側の窓を透明にしていたときに、
北窓を透明にするなんて、どういう設計されているんですか?
と、北側の住人から指摘を受けたことがあります。
アカン。めっちゃ怒ってる。。
多分7〜8m離れていましたが、住人からすると気になる配置だったようです。
だから距離ではなく、どのくらい正対しているかを重要視してください。
あと僕が長年やってきて気にしたほうが良いと思うものは以下の通り
・看板・・・派手すぎないか
・パトランプ・・・夜もくるくる回っていると、カーテンを閉めても気になる。
・隣家の窓・・・カスミか透明かの確認 向かい合うとカーテンを閉めっぱなしになる。
・勝手口・玄関・・・近いと玄関出るたびに顔を合わせる事になって気まずい。。
この辺りはぜひ現地でチェックしてほしいと思います。
③音やニオイで気になるところはないか
意外と見落とされるのが、【音とニオイ】です。
これらは、グーグルマップを見てもわかりません。
例えば、隣家が買っているワンちゃん小屋が玄関先にあると、出るたびに吠えられて悲しい気持ちになります。
僕は犬怖いんで、そうなったら窓から出かけますね。
他にも勝手口近くの仮置きのゴミ捨て場所などと窓や玄関が近づいていると、見た目的にもニオイ的にも不快な気持ちになるでしょう。
最近は、第一種換気も増えてきていますから、給気口の位置も気にしたいところです。
僕は昔、
『隣家が大の焼魚好きで毎日のように、焼魚のニオイが入ってくる』
という相談を受けたことがあります。
その時の隣家はアパートだったので、入居者が退去されて一命をとりとめましたが、給気口の位置はめちゃくちゃ重要だなって思いました。
焼き魚ってうまいからね。
④どこに駐車場を計画すれば停めやすいか
駐車場は、【どこに停めるのか】と【どの方向から来るか】を考える必要があります。
二方向道路の場合、駐車場の位置がそのまま間取りを決定付けますので、必ずどちらのパターンも検討すべきですね。
それから、どの向きから来ることが多いかはヒアリングしながら聞いておきます。
向き次第では切り返しが必要になったり、奥行きを長くすることも検討します。
僕が住む田舎街では自動車は必須アイテムですので、毎日のストレスが少ないように駐車場は最初に検討していきます。
⑤電柱位置・インフラチェック 引き込み位置はどこになりそうか
【電柱位置とインフラ関係】は、外観に影響しますので必ずチェックします。
一番の顔になる方向に電柱があるならば、移動も検討します。
また単純に電柱が遠過ぎたりすると、物理的に引き込みができない場合があるので、中継ポールを検討します。
またインフラについては、水道引き込み位置・下水道最終ます位置・水道メーターなど必ず設置されるインフラ関係は位置含めてチェックします。
これはマスやメーターの場所にアプローチが来ないように、可能な限り避けるようにしています。
⑥周りに低い建物もしくはセットバックしている建物がないか
次に【周辺の建物の規模やセットバック】をチェックします。
住宅に限らず、建物を計画するとき、最初にやることが【役所調査】だと思います。
ハウスメーカーでは設計士が調査するのではなく、委託行者に調査をしてもらいます。
で、この調査がたまーに間違えてたりするんですな(汗)
僕も、役所調査がまちがっていて確認申請と同時に建たないことが発覚した物件もあります。
急遽、屋根の形変えました。(ひょえ〜)
ですが、その違法建築を作ったのは建築士の責任。人のせいにはできないのです。
だから現地調査をした時はぐるっと周りの建物を見渡します。
仮に、
・3階建を計画しているのに、周りが2階建ばかりだったり、
・周囲が道路や隣地から同様にセットバックしていたり、
・他の家が防火シャッターが付いていたり
これらは現地の周辺状況からも把握することができます。
役所調査の再チェックのためにも、周りの環境を読み取ることを意識しながら現地を見ると良いですね。
⑦コンクリートブロックの沈下がないか
最後にチェックするのは、【コンクリートブロックの沈下がないか】です。
建て替え計画などで、建物直下でボーリング調査ができない場合、サウンディング試験などの調査をもとに基礎補強の検討を行います。
ですが、このサウンディング試験は大きな石などに当たっている場合、N値が多く出てしまい実際よりも硬い地盤に見えてしまうことがあります。
周りのコンクリートブロックが波打つように沈下している場合は、要注意。
軟弱地盤である可能性も高いですし、サウンディング試験でのN値は大きな石にぶつかっている可能性が高く、石やガラの撤去費用が必要になる可能性があります。
地盤補強は予算に対するウエイトが大きいですからね。
まとめ
最後まで読んで頂きありがとうございます。
今回は、ポイントが多すぎて超大作になってしまいました。
これからはもうちょっとライトでゆるーく読める記事にしますね。笑
ぜひ現地調査の時は活用してください。
以下関連記事です。
それではまた次回!!