はじめに
こんにちは。おにまめです。
今回は【実際に僕が経験した解体トラブル】について解説していきます。
題名の通りですが、お施主さんの解体荷造りが間に合わなくて、僕が手伝いに借り出されたというオチでございます。
まぁそれだけだとつまらないので、少しディテールについて解説していきます。
お客さんの属性は以下の通り。
・地元で有名な大地主。
・モノが全く片付けられない性格。
・仕事はないが、何か知らんがずっと忙しい。
・打ち合わせは談笑して、コーヒー飲んで、何も決めずに帰っていく。
・ちょっと(というかめちゃ)天然。
前置きが長くなりました。
ハウスメーカーの日常はこちらの記事で解説しています!
それでは早速行ってみましょう~!!
打合せは全く進まない
お客さんは地元でも有名な地主さん。
地方ではありますが、それなりに人気の高いエリアにいくつかの土地を持っています。
広大な土地にお母さんと息子さん2人が住むだけ、しかもお勤めはしていないので、日中から打合せできるのですが、いかんせん全く打合せが進みません。
でも理由はわかっています。
2人ともおしゃべりすぎる。笑
僕らは間取りに限らず、収納や色味などかなり細かい仕様も決めていきます。
そのため、踏み込んだ質問をするのですが、
その1質問に対して、豆知識が2、エピソードが1、冗談が1、そして最後に回答が0.8返ってきます。笑
こんな調子なので、打合せ自体は腹がヨジれるくらい面白いんですが、打合せは全く進みません。笑
解体日直前(普段と変わらない日常)
契約してからずっとこんな調子でしたから、僕らは解体までにスムーズ片付けが出来ないであろうことは、想像していました。(先手必勝)
だから僕は営業と連携して、打ち合わせの都度、解体前の片付けを牽制していました。
あと3ヶ月で解体なので、少しずつ進めてくださいね〜
あと2ヶ月ですが、進捗どうですか?
あと1ヶ月!!
最後は皆さん大変ですが、身体に気をつけて荷造り進めてください〜。
そして解体直前。
そこには、いつもと変わらぬ日常がありました。
つまり全く片付けされてませんでした。
もともと家の中はクリエイティブ(めちゃ汚部屋)でしたが、ちょっとその中の塊が横にズレた程度。笑
カスリもしていません。
そして急遽、全ての日程をキャンセルして着工を遅らせました。
作業着着て、家の片付けに参戦。
補足しますが、打合せが全然進んでいなかったので、僕は何よりもまず建築図面を仕上げたい思いでした。
僕ら設計士の仕事は何よりも図面を作ることです。
にもかかわらず、解体が始まらないと僕がこれから描く図面も一切建ちません。
優先順位で言えば、一番は解体です。
涙をこらえて作業着を着て、お施主さんの家の片付けに参戦することにしました。
家には大きな蔵があり、まるで解体のことを知らされてないような雰囲気。
つまり蔵も全く片付けされてませんでした。(2回目)
文句を言っても仕方ありません。
ですが、今回は自分の家の片付けとは違い、お施主さんの持ち物です。
僕は持ち前の手際の良さで、お客さんに【必要か不要か】をどんどん聞いてきます。
これ必要ですか?
これは〇〇で〇〇の時に使った大事なものなのよ。
だから必要。
これはどうですか?
あぁこれは〇〇でとっても貴重なモノなの。
だから必要。
これは捨てますよね。
あーだめだめ。
とっても有名な刀剣よ。だから必要。
・・・
こんな感じで、ほぼ残しになりました。笑
新しい家にそもそも蔵がないので、この残しが物理的に収納不可なのはうすうす感じていましたが、こっちも急いでますのでひとまず蔵を空にすることだけを考え作業に没頭しました。
ちなみに、3つ目の例で挙げた【有名な刀剣】。
歴史好きの僕は興味もあって、その後少し見させてもらいました。
何せ有名な刀剣です。
かなり年季も入ってものですから、なかなか鞘から抜けません。
お客さんと僕で何とかその刀剣を鞘から抜くことに成功しましたが、、、、
めちゃくちゃ五月人形のおもちゃでした。
心の中で、吉本並みにズッコケたのは、皆さんと同じでしょう!!
まとめ
五月人形のクオリティーに脱帽。
こんな感じでハウスメーカー設計では、日々エキサイティングな日常を送っております。
今回はかなり特殊ですが。
ちなみにこの家でタケノコが盗まれた事件はまた後日。
最後まで読んで頂きありがとうございます!
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それではまた次回!!