住宅設計なら意思決定は、ほぼ自分ひとり


こんにちは。
おすけです。


普段は住宅設計を仕事にしています。


今回は、住宅設計の【自由と責任】について解説していきます。

住宅設計をしていると、【自由】を感じる時と【責任】を強く感じる時があります。


これらが良いのか悪いのかは、その時の精神状況によりますのでなんとも言えません。笑


【自由】を感じる時もあれば、【責任】に押し潰されそうになる時もあるという事です。


今回はこれから住宅設計に就く方に、分かってもらいたい住宅設計の特徴を説明出来たらと思います。


それでは早速行ってみましょうー!!

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意思決定は基本、自分ひとり


住宅設計では、基本的にはお施主さんとの打ち合わせで【仕様】を決定していきます。


とは言え、【家の中の全てのこと】を打ち合わせで決めているかと聞かれると、そんな事はありません。

と言うか、打ち合わせで決めている事の方が少ないくらいです。


たまに、とっても打ち合わせに熱心な方が

お施主さん
「仕様は全て聞いてくださいね!!」


と言われたりもしますが、

おすけ
「全てはとても無理だ。。」

と実は笑顔で絶望してます。笑

例えば、
・ダクトの納まり上、天井高さを一部下げていたり、
・カウンターの断面や厚み
・手すりの位置

などなど、


打ち合わせで聞かずとも設計士が勝手に決めている事なんて、めちゃくちゃあります。

お施主さん
「施主の希望を聞かずに、勝手に決めるのってどうなの!?」


な〜んて声も聞こえてきそうですが、家の全ての内容を説明していたらとてもじゃないですが打ち合わせが終わりません。。

そもそも、そんな話ばかりの打ち合わせが楽しいハズがありません。


もちろん僕たち設計士にとっても楽しくありません。。笑


だからこう思って頂きたい!

このような一般的なスケール感、使いやすさを考えてくれる人が【設計士】なのだと。


このような雑多な決定を設計士がするからこそ、お施主さんは、自分の好きな空間・内装に思いを馳せることができるのです。

おすけ
我ながら良い言い回しを見つけられました。笑

最終的な責任者は設計士


設計士は【責任】も実に大きい職種です。

例えば、
・思ってたイメージと違うとか
・意外と部屋が狭かったとか
・リモコンの位置が嫌とか

イメージや趣向との相違についても、責任を負わなければなりません。。


普通に考えれば設計士とは関係がなさそうな内容でも、非常に厳しい物言いをされる時もあるのです。


そんな時には自分の感性や配慮不足を反省して次に活かすように心がけては居るのですが、仕事を始めたばかりの頃は非常に不満に思ったものです。。笑


このように、住宅設計という仕事は【家に関わる全ての事】に責任を持って対応する必要があるのです。

おすけ
なかなか大変な仕事だぜ‼︎

自分で決められる仕事


この仕事をしていると、建物に関するほぼ全ての事が実は自分で決められる事に気が付きます。


年を経るにつれ、自らが発する言葉にも少しづつ説得力が増していきますので、よほど頑固な方でなければ自分の意見を採用して頂ける事も増えてきます。


この【自分で全て決定できる】と言うのは、実は住宅以上の大規模建物では難しいのです。

大規模な建物では、必ず設備設計士・構造設計士がいます。。
つまり設計士が複数人いるのです。


その束ね役が意匠設計士になるのですが、それら全ての仕事で自分の意思決定を反映させる事は難しいと思います。


このような建築業界の仕組みを考えると、住宅設計は自分の意思決定を隅々まで反映しきれる数少ない職業だと感じます!

まとめ


このように住宅設計では自分でほとんどの事を決める事が出来ますが、重要な点はお施主さんに伝えないわけにはいきません。


そこで僕は最近、他人の意思決定を早くしてもらうための方法を模索中です。


なかには考え込んでしまうと、全く話し合いができないお施主さんもみえますので。。笑

おすけ
長考モードの空気は辛いです。笑


いくつか、他人に意思決定を早くしてもらえる本を見つけましたので、読了後レビューしたいと思います。


最後まで読んで頂きありがとうございます。


それではまた次回!!

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