自分が【持たざるもの】だと分かってからが大切

今回は、自分が【持たざるもの】だと分かってからが大切。という話をしていきたいと思います。

過去の自分や、若手の悩み相談を受けていて、僕がつくづく思うことです。

結論、仕事のクオリティを【センス】や【才能】で片付けてはダメだって話です。

それでは早速行ってみましょう〜!!

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才能・センスは都合の良い言葉

自分がそうだったように、若手から相談を受けると、

若手設計
『私はセンスがないから。。』

なんて言葉がついつい口に出てきてしまいます。

だけど、才能・センス・天才ほど自分に都合の良い言葉はありません。

なぜなら自分ができないのは【先天的に恵まれなかったからだ】と自分に言い聞かせられるからです。
悲観しているように見えて、実は自分ができる範囲の努力を無視してしまうのです。

誰しも、『お前の努力不足だ!』と言われるより、才能とかセンスと言った言葉で片付けてしまう方が楽です。

だけど、才能なんて言葉は、測定不可能で、あくまで誰かから見た時の主観でしかありません。

僕の場合10年前に就職した時、
どうやら自分は仕事ができないヤツなんだと悟りました。

おすけ
わかっちゃいるけど、報連相が死ぬほどめんどくさい!!

こんなタイプの奴でした。笑

でも悲観的にならず、この悲しき性格を受け入れ、自分なりのスタイルを確立してきました。

まずは才能なんて言葉で片付けず、【何が足りないのか】を考えてみましょう!!

結論ではなく、現状把握

でも僕は、才能・センスが嘘だとか、幻想だとか言うつもりはありません。

同じ時期にスタートを切っても、ステージを駆け上がっていく奴もいるし、全然できない奴もいます。

今でも覚えていますが、 新入社員のときに、【電話応対のマナー研修】がありました。

デモの電話に対して、

おすけ
「あっ。。あわあわわわわ。」

の僕と、隣でサラッとこなしている女子社員。

愕然としました。笑

サクラなんじゃないか、と本気で疑いました。(結局、マジの新入社員)

これもひとつの才能やセンスといったものなのでしょう。

社会人10年目ともなると、この差が目に見えてわかるようになってきます。

自分も同期がめちゃくちゃ優秀で、何度も心を打ち砕かれました。

自分が今まさに悩んでいることなど、とうの昔にクリアしてしまっている同期・後輩がたくさんいたのです。

客観的に見て、

おすけ
おいおい、俺けっこうヤベェぞ。

状態です。

ですが大切なのは、これらの劣等感が【仕事ができない】という最終結論ではなく、あくまで現状把握(スタートポジションの確認)であるということ。

自分が弱いところを客観的に分析して、対策を取れば良いのです。

僕の場合、
・思っていることが顔に出やすい
・ワーキングメモリが低い(テンパりやすい)
・詳細の詰めが甘い
などの特徴がありました。

しかし、これらの特性があるからと言って【すなわち仕事ができない】とはなりません。

これらの自分の弱点とうまく折り合いをつけ、対策を取れれば難なく社会でも通用するのです。

『あっ、俺これが苦手なんだ。』と把握できたことが実は【一番の収穫】であり、自分が持たざるものだと認識してからが大事だという理由はここにあります。

結局、多くの人が才能・センスという言葉で片付け、それ以降の思考を放棄してしまっていることが問題なのです。

みんな劣等感を持ちながら働いてる

僕が相談を受けたとき、後輩には以下のようなことを説明しています。

一度でも本気で挑戦したことがある人なら、自分以上の能力の人間を必ず目にするし、壁にぶつかる経験をするから、自分の才能を嫌でも痛感する。

だから実は9割くらいの人は、自分のことを頭悪いと思っているし、要領も良くない、さらにセンス・才能もないと思っているハズ。

自分から見て才能があるように見える人も、実は劣等感を感じていて。
その上の人も、さらに上の人を見て、劣等感を感じて。。

これがずーっと連鎖しているのだと思います。

結局、みんな自分は【持たざるもの】だと感じながら仕事をしていて、その弱さに向き合い続けられた人間がいづれ、まるで才能があったかのように輝く時がくるのだと思います。

僕が2021年に読んで、超名作だと思った本に【独学大全】という本があります。
良書過ぎて、僕はキンドルとオーディオブックも買いました。
その一節を引用します。

学ぶことは結局のところ、自分のバカさ加減と付き合うことだ(慣れ合うことじゃないぞ)。つまり、より長く学ぶことは、それだけ長く自分の頭の悪さに直面し続けることだ し、より深く学ぶことは、それだけ深く自分の間抜けさと向かい合う こと だ。

読書猿. 独学大全――絶対に「学ぶこと」をあきらめたくない人のための55の技法 (p.154). ダイヤモンド社. Kindle 版.

この感覚がめちゃくちゃ大事だと思います。

弱みを知るから戦略が立てられる

自分の戦略・対策を持つことは大切です。

これらが自分の先天的な能力を補ってくれるものです。

例えば、僕の場合
・思っていることが顔に出やすい
 →多少トゲがあっても、嘘を言わない。(人間関係は日常生活でカバー)

・ワーキングメモリが低い(テンパりやすい)
 →今やるタスク以外は見えないようにして、紙に書き出してから進める
 →テンパっている時は電話はスルー

・詳細の詰めが甘い
 →ITに強くなって、細かい作業はPCにやってもらう

などなど、かなり細かい自分ルールが出来上がります。

これらは自分が【持たざる者】だと認識してから、『じゃあどうすりゃあ良いの?』ってコトで考えて少しずつアップデートしてきたものです。

苦手意識を持てば、おのずとその解決策を探すようになります。

これを毎日繰り返していくことが、仕事の楽しさなんじゃないかとも思えてきます。

仕事でできる先輩が、【仕事はゲームみたいなもん】だと言っていたことも最近妙に納得できます。

最後まで読んで頂きありがとうございます。

それではまた次回!!

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