こんにちは。おにまめです。
今回はハウスメーカーの現場監督について解説していこうと思います。
僕は元々、ゼネコンの現場監督志望です。
色々あってハウスメーカー設計士として働いていますが、ハウスメーカー現場監督は僕が思っていた現場監督像からかなり違うように思います。

迷える就活生にとって、参考になるような記事にしていきたいと思います。
それでは早速行ってみまょう!!
ハウスメーカー監督は現場巡回
ハウスメーカーの現場監督の場合、ゼネコンの現場監督と違い【常駐】ではなく【巡回】です。

現場をいくつか掛け持ちしてるってこと。
なのでハウスメーカーの現場監督は毎日ではなく、2日置きとかで複数の現場を回っています。
ざっくり、10件前後を担当していると思います。(設計士の大体1.5倍くらいを担当しているイメージです。設計士は7~8件くらい)
となると、現場監督が居なくとも現場作業が進むような仕組みにしなくてはなりません。
ハウスメーカーの場合、
自社部材を使って、現場の判断を必要とするトラブルが極力無いように設計されています。
そのため、現場で大工さんや職人さんと「ああしよう、こうしよう」と議論するような事はあまりありません。
学校で習うような、現場監督の3つの管理「工程管理」「品質管理」「原価管理」はほとんどしません。
・住宅では作業工程は大体決まっているし、
・自社工場から出てくる品質の良い部材だし、
・金額は工事会社との取り決めで決まっているし、
多くの方が思う現場監督とイメージが違うと思います。

でも、一日の多くの時間を巡回【運転】で過ごすので、性に合っているという人も多いです。
ハウスメーカー監督は工事監理者
上記の通り、ハウスメーカー監督は、世間的な現場監督とイメージが違うように思います。
実は、それもそのはずで
・ゼネコン現場監督は、【工事管理】の仕事
・ハウスメーカー現場監督は、【工事監理】の仕事をしているからなんです。
【管理】と【監理】では業務内容が全く違います。
工事管理とは、工事が円滑に進むように段取りを取る仕事であり、
工事監理は、できた建築物が図面通りになっているかを確認する仕事です。
一般的には、設計者=工事監理者になることが多いのですが、ハウスメーカーでは設計者と工事監理者が分業化(別担当)されているのです。
だから、特定の工程が終えた時に、巡回をして図面との整合性をチェックしているのです。
ただ、これだと【設計者でない人がチェックしている】ことになるので、現場で思い違いがあったりします。。 泣
近隣対応

と思ったあなたに回答します。
当然、工事監理もしていますが、
ハウスメーカー現場監督の大きな仕事の一つに、お施主さん対応&近隣対応があります。
例えば、お施主さんと行う地鎮祭や上棟式。
こういった祭典は現場監督が行っています。
他にも検査立ち合いも現場監督が行っています。
※お施主さんから設計変更がある場合もありますが、こういった変更はまず設計者に連絡する方が多いので、それほど負担ではなさそうです。
あとは、最重要なのが近隣対応。
これは現場監督に本当に頭が下がる思いであります。
工事をしていると
・工事音がうるさかったり、
・うっかりお隣のブロック壊しちゃったり、
・職人の対応が悪かったり、
と近隣トラブルになるケースがあります。
たまにクレーマーおじさんが居たりとかです。

今すぐ工事を辞めさせろ!!断固はんた~い!!!!
お施主さんは比較的ちゃんとした人が多い印象ですが、ご近所さんだけは選べません。。
このようなトラブル(たまに言い掛かり)にひとつひとつ対応しているのが、実は現場監督さんなんです。

マジ感謝!!
まとめ
というワケで、今回はハウスメーカー現場監督の仕事内容についてまとめてみました。
僕は入社してからずっと設計ですが配置転換でいつ何時、現場監督に行くかわかりませんので、異動したときはもう少し細かく解説していきたいと思います。
以下関連記事です。
ハウスメーカー設計で身につくスキルについて解説
ハウスメーカーでは現場での変更に対応しづらい理由についてまとめています。
最後まで読んで頂きありがとうございます。
それではまた次回!!