ハウスメーカー設計で身につくスキル

流れ着いたが、ハウスメーカー設計

僕は大手ハウスメーカーで設計をし始めて8年目です。社会人になってからずっと設計しかしていませんが、正直僕は設計者になるなんて思いもしなかった人間です。

というのも、僕は研究室でコンクリートの試験体を作っては壊すという毎日を送っていたゴリゴリの構造系出身です。笑
だから、今となっては設計(意匠)としてのキャリアがながくなりましたが、将来自分はビルとか大型物件の現場監督になるもんだと何の疑いもなく思っていました。まぁ周りもゼネコンに行く人が大半だったので、まさか自分が住宅設計を仕事にするなんて考えもしなかったんですよね。。

僕の思いとは裏腹に、設計者としてキャリアをスタートすることになった経緯は、また今度説明するようにしたいと思います。

ハウスメーカー設計って凄いけどな

「ハウスメーカー設計って規格品で自由度が少なくて、誰が作っても同じなんでしょ⁈」ってアトリエとか組織設計で働いている人からは言われそうですが、自分が働いていることを差し引いても、ハウスメーカー設計って凄いと思っています。

もちろん会社全体では人数が多い分、能力も人によってまちまちですし、 規格もあるので性能という点に関しては誰が作っても同じです。
(まぁ、その規格もぶっちゃけほとんど変更できるんですけどね。。)
ですが、全国でも表彰されるような設計者は本当に能力高いと思います。

数多くの物件をこなしながらも、各施主様からの満足度も高い。
プラン力も同じ会社にいるとは思えないくらい高い方も大勢みえます。。。
要するに、量と質を高い水準で保てるスペックの高い人達がゴロゴロいます。
意外かもしれませんが僕の周りでも、ハウスメーカーで数年働いた後独立という設計者も多くいます。今回はそのハウスメーカー設計として働くと身に着くスキルを紹介したいと思います。

ハウスメーカー設計で身につくスキル

責任を伴う圧倒的経験値(施主や要望に対する対人スキル)

会社によって若干違いはあるかと思いますが、 ハウスメーカー設計は一人で年間で20~30棟くらいの物件に携わります。
一般的なアトリエ系建築事務所に比べるとかなり多いほうなんじゃないでしょうか。現に僕は8年目ですでに100棟以上は物件を担当してきました。
しかも一年目から一人で物件を担当するようになりますので、独り立ちも早いんです。

僕も一年目で担当したときは 施主様 に新入社員ということが言えず、25歳とウソをつきました。笑
でもこれはおすすめしないですね。。
数年後に家に訪問させてもらったときの「kenboさん今いくつになられたんですか?」という簡単な会話の中で奇妙な計算時間が発生します。笑
かなりの違和感です。笑

まぁその話は置いておいて、この圧倒的な数をやることによって、圧倒的な数の施主様対応と圧倒的な数の要望対応をすることになります。
世の中には色々なタイプの人がいますからね。。なんかすんごいどうでも良いところに強烈なこだわりがあったりとか。。笑
どんなにオーソドックスな家でも、人と要望は必ず違います。
要するにすごい数の人と要望にスピード感を持って対応しなきゃいけないんです 。

ハウスメーカーというのは設計事務所とは違い、設計者の作風に惚れ込んで依頼が来るようなことはないですよね。まずは設計担当として施主様と信頼関係を築いていく、その中で不満点を聞き出し柔軟に対応していく。そこの経験値はハウスメーカー設計でこそ身に着くのではないかと思っています。

一気通貫の仕事(住宅設計全般の知識)

僕が今いるハウスメーカーでは、プラン、構造計算、設備設計、各種申請、施工図まで住宅に関することは一通り設計担当が行います。

構造計算、設備計算は住宅レベルですし自社ツールがあるので、システム化されており自社で完結できます。

申請関係は担当者はいますが、捺印書類をまとめてもらったり、役所に資料を提出してもらったりといった補佐的な立ち位置としてサポートしてもらいます。
役所から受けた訂正もご丁寧に我々まで返却され、簡単な手直しすら「設計者の指示をください」と言われます。
まぁそれが正しいんでしょうが、忙しいときは普通にイラっとします。笑

施工図も現場では描きません。設計者が施工図まで描き切ります。現場打合せも設計者で行いますし、問い合わせも設計者に直接来ます。逆に現場監督は近隣トラブルだったり、検査立ち合いだったりと現場の納まり等には直接的には関わらない業務が中心です。

これだけ建設業界が細分化され、分業制になっている中で一気通貫でやっている職場っていうのも珍しいんじゃないかなぁと思います。逆を言えば、設計者の仕事量としてはかなりのものになるわけですが、住宅業界の大まかな流れを一通り学べるのは若手にとってはメリットがあると思います。

プラン作成の能力とスピード

これは賛否両論あると思いますが、ハウスメーカーで仕事をすると良いも悪いもスピードが速いです。
例えば今回の提示プランに対し新たな要望が出たとします。それをまた次回プレゼンするというスケジュールではとてもじゃないですが仕事が追いつきません。
そのため、僕たちハウスメーカー設計は出来る限りその場でプランの修正を行い、施主様の前でパースを描き、新しいプランのプレゼンまで行います。結果としてその場で決めてもらえればもちろんOKですし、イマイチの反応だったとしてもこの提案で一回分の打ち合わせを削減できたということになります。

このような仕事を繰り返していくので、結果としてプラン作成の能力とスピードは格段に上がります。

まとめ

とにかく、若いうちから 多くの施主様にお会い して、多くの物件を担当することになりますので、同世代の人と比べて対人スキルや基礎的な設計スキルは圧倒的に早く習得できます。
将来独立を考えている人もハウスメーカーからキャリアをスタートさせるのは悪くない選択肢なんじゃないかなぁと思います。
一般的な設計事務所に比べて給料も良いほうだと聞いたことがありますし。笑

社会人としての基礎スキルを身に着けながら、早く貯金をして、それから独立したりするのはアリだと思います。

以上ハウスメーカー設計で身に着くスキルでした。

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