こんにちは。
おにまめです。
普段はハウスメーカーで設計の仕事をしていますが、電話の【枕言葉】で大体話の内容って分かりますよね。。
この枕言葉を言われた瞬間に、我々設計士が思わず背筋がピリリとしてしまう導入部分、続いて言い放たれるシチュエーション、 そしてその後に続く言葉を解説していこうと思います。
設計をしている人からすると【あるある】でしょうし、建築に関係ない人はさらりと流し読みしてもらえると嬉しいです。
建築業者向けの記事になりますので、現在進行形で家づくりをしている人には申し訳ないほど本音で語ろうと思います!!(どうかお許しを。)
間違っても設計士に対して、いたづらにこの枕言葉を使わないようお願いしたいと思います。
多分この言葉を言われた瞬間、寿命が縮んでいると思います。笑
それでは早速行ってみましょう!!
色々考えたんですけど、、
これを言われるシチュエーションは、打合せの最初ですね。
前回打合せで決めた内容に、何かしら不満がある時に出てくる言葉です。
この枕言葉の後に続くのは、以下のパターンです。
・やっぱり間取り変えたいです。
・もうちょっと金額下げてもらえないでしょうか。
・最初の案に戻してもらえますか。
こんな感じ。
多くは【前回の打合せ】を全て葬り去るほどの変更になります。笑
・前回の打合せ一回分が意味なかったな~。
・早めに言ってもらえれば先にプラン考えてきたのに。。
・この2週間、ふりだしに戻る図面を必死こいて仕上げていたのか。
とあま~い毒を吐いてしまいたくなるような一言です。笑
ま、これは自分の家を建てたことで、

と大人目線で対応できるようになりました。
自分で家を建てて良かったことは、お施主さんの気持ちが理解できるようになった事ですね。笑
大人になれました。
今現場に居るんですけど、、

これを言われるシチュエーションは、お施主さんが現場にいて尚且つ、自分のイメージと現場が違っていた時に放たれる枕言葉です。
お施主さんが現場に来て、問題がなければ設計士に電話をする事などしません。
楽しく写真を撮って満足して帰られます。笑

こんな電話である可能性は皆無です。。
この枕言葉の後に続くのは、以下のパターンです。
・ここの色って間違ってませんか?
・思っていたより廊下幅狭いんですけど。
・あの、、外壁が違います。
と言った感じです。
尚、最後の【外壁が違います】が最も破壊力が大きい言葉です。笑
外壁全部取り換える可能性にリーチがかかっている状態です。
僕も一度だけこの電話を受けたことがありますが、結果的にお施主さんの勘違いでした。( ´ー`)フゥー アブネー ...
マジで焦って、ソッコーで現場に行った事を覚えています。
外壁間違いは、マジで何百万の損害ですからね。。
危うし。危うし。
今図面見れます ⁈

これを言われるシチュエーションは、お施主さんが細かい方(図面を読める方)で、図面と現場の不整合から僕にトドメを指しに来ている時です。
お気づきの方も居るかも知れませんが、この枕言葉を使われる方は大体【技術屋さん】で、絶っっ対に間違いがあってはいけない方です。。笑
お施主さんに優劣をつけるワケではありませんが、【技術屋さん】は僕たち設計士が最大限の注意を払って図面を作っています。
彼らは【不整合】を見つける能力に、異様なほど長けています。
自然と打合せ自体も細かく、詳細までお伝えしていますから、少しでも図面と現場が違おうものなら僕に命はありません。
この枕言葉の後に続くのは、以下のパターンです。
・図面に○○ミリと書いてありますが、実際測ると○○ミリしかありませんが!?
・コンセントの位置が図面と見比べると、若干右に寄っている気がするのですが!?
・このまま内壁を作ったら、お伝えしていたタンスが入らないように思うのですが!?
と言った感じです。
最後のフレーズに関しては、完全に【危険予知】ですね。笑
あってはならないのですが、ぶっちゃけ現場監督よりも先を見通しているレベルです。実際にお施主さんの危険予知で助けられた場面もありますが、図面読み込みすぎてて怖くなる時もあります。
このように図面が読み解けちゃう方は、もはや言い訳できませんからね。
まとめ
さて、今回は僕たち設計士が言われたら大ダメージを受ける【枕言葉】について解説してみました。
何せ僕は入社してからの8年間、このような電話を受け続けておりますから、いやはや寿命をドブに捨てているようなものです。笑
言われないように、きちっとした図面を作りましょう!!
以下関連記事です。
僕が設計ミスが続いた時に書いた記事です。
ナイーブな記事です。
最終決定後に「やっぱり変えたいです」と言われた時の記事です。笑
最後まで読んで頂きありがとうございます。
それではまた次回!!