【建築実務】設計者が知っておくべき長期優良住宅でハマる落とし穴

こんにちは。おにまめです。

今回は、誰しもがハマった【長期優良住宅の落とし穴】について解説していきます。

今日紹介する3つの落とし穴に、僕はすべてハマりました。

おにまめ
全国の設計者はみんなハマってるはず(知らんけど)

長期優良が怪しいと思ったら、僕の顔を思い出して、この記事を読んでチェックしてください。

それでは早速いってみましょう~!!

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床面積 75㎡以下

長期優良住宅はしれっと住戸面積の基準があります。

・75㎡以上であること(共同住宅なら55㎡以上)
・一階面積が40㎡以上

なぜこんなルールがあるのかは、さっぱりわかりません。

これらはどちらも満たす必要があるので、床面積が75㎡以上だったとしても、一階が40㎡ないと長期優良住宅を取得できません。

僕はこの不思議なルールに思いっきりハマりました。。

親子二人だけで住む、小さな家を設計していたとき【1階 39㎡+2階 40㎡=79㎡】で、

おにまめ
よぅし!!長期優良ゲットだ!

と思っていたら、申請担当から言われてビックリ仰天です。

総2階に近い建物で75㎡をギリギリ超える建物の場合、この1階の床面積基準に抵触する可能性があるので注意しましょう。

併用住宅の維持管理

長期優良住宅は【併用住宅】でも取得することができます。

しかし、配管経路には注意が必要です。

維持管理をそれぞれの用途内(住宅・事務所・医院など)で完結させなければいけません。

具体的には、1階事務所・2階住宅の場合、

住宅部分からの排水(PS)が事務所内にあって、事務所からしかメンテナンスができないとき、『それぞれが独立して維持管理ができない』と判断されて、長期優良住宅の認定が受けられません。

階ごとに用途を分けた併用住宅は、ほとんどのケースで取得できないと考えて良いでしょう。

都市計画道路

都市計画道路に指定されている地域も、長期優良住宅は取得できません。

お施主さん
えっ?なんで??

とお思いのアナタ。

ご安心ください。
私もその1人でした。

ですが、よくよく考えてごらんなさい。

長期優良住宅は、長きにわたり住んでゆける建物に対する認定です。

一方、都市計画道路は『将来道路が通って立ち退きになるかもよ?』という地域です。

この2つは考えが対立しているんですよね

だから都市計画道路に指定されている地域では、長期優良住宅を認定してもらえないのです。

まとめ

いまや当たり前になった長期優良住宅なので、営業マンも自信をもって

お施主さん
『ウチ、長期優良なんで』

とお施主さんにアピールしています。

そんな中、あとから

おにまめ
『あっ。ヤベっ。長期優良無理でした。。』

 

は信頼をモロに落としてしまうのでみんなで注意していきましょう!

最後まで読んで頂きありがとうございます。

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それではまた次回!!

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