【ハウスメーカー設計】個人的に『家相』は意味ないと思っています


こんにちは。
おにまめです。


住宅設計の仕事をしていると、【家相】を非常に気にする方がみえます。

お施主さん
とにかく家相上良くないとされるものは全て避けて下さい!

と言われることもあります。


ですが家相は非常に様々。
厳しく見る家相士さんも居れば、もう少しゆるく見る家相士さんもいます。

だけど個人的には、【家相】は現代においてほとんど意味を成していないと考えています。

家相の歴史を軽ーく紐解いていくと、非常に理にかなった考え方でもあります。
ただ、それらの決め事は地域や慣習から生まれてきたもの。
現代では、それらの問題は結構クリアしているケースが多いのです。


よって僕は

おにまめ
現代ではそんなに家相気にしなくても良いんじゃないかな~

と思っています。

だけども、しかし!!
家相が気になる方は、どれだけ自分を納得させても気になってしまうので、家相士さんに見てもらった方が良いと思います。

気になる方は気になるし、気にならない方はそもそも知らないし。笑


僕も家相は気にしないですが、
・今日の運勢とかは見ちゃいますし、
・多分子供が生まれたら、姓名判断とかはするでしょう。

そんな中で、【ラッキーアイテムの効用の無さ】を淡々と諭されても嫌な気持ちになるだけです。


結局は、個人の感情とのお話になるのかと。


どちらが良いというワケではないですが、僕が家相をまったく気にしない理由について解説していきます。


それでは行ってみましょう!!

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家相の成り立ち


家相の成り立ちは諸説あるようですが、家相で重要なポイントであるトイレなどの【不浄物の位置】について、僕はこのように聞いたことがあります。


昔のトイレは汲み取り式だったこともあり、北側や、日当たりの悪い場所にあると衛生上良くなかったのではないか。
という話です。


元々家相は風水が日本仕様に変換した経緯がありますので、その時に少しずつ日本の慣習に合わせたのではないかと思います。


これは一つの例ですが、これらの合理的な考え方が家相に取り入れられ、体系化されたと言われています。

そもそも昔はトイレやお風呂などの【不浄物】と言われる機能が離れだったので、ぶっちゃけどこにでも置けたのでしょうね。


今はトイレが離れの家はないですし、水洗トイレが主流ですから、こういった背景を考えるほど、家相に対してそんなに気にしなくても良いように感じてきます。

素直なプランニングが難しくなる

建築そのものは、敷地の制限を受けています。

当たり前ですが、
・敷地以上の建物は建てられないし、
・接道条件によって、駐車計画や建物配置が決まるし、
・方角も様々だし、
・お施主さんの要望も沢山あるし、


つまり、お施主さんの思いが詰まったあらゆる要望【制限】に、
家相という更なる【制限】を加えることになります。


これって結構難しいと思いませんか?

敷地条件が違うのに、【家相】は基本的に同じ制限が加わります。
方位を軸に家相を見るからです。

おにまめ
どんな土地条件に対しても、方位を基準としたルールづけは無理があるよね。


僕が設計士で、家相を気にしないタイプなので、偏った意見になるかも知れないけれど、家相がガチガチに厳しい家で、魅力ある家をあまり見たことがありません。


実際に設計士として働いても感じます。
物件見学で気になることがあってその担当設計に聞くと、

担当設計
これ気になるけど、家相の関係でここになったんだよね~

という回答が返ってきます。

家相という制限により素直なプランニングが難しくなっているケースが
あるという事です。


僕の基本的な考え方として、【建物とは土地ありき】だと思っています。
その土地に対して素直でないプランはどうにもしっくりこない。。

本来理にかなった考え方であったはずの【家相】ですが、現代ではどうにも違和感を感じるような扱われ方になっている気がします。

ぶっちゃけ家相のせいじゃない


ネット上には家相を気にしなかったことで悲惨な末路を辿ったみたいな話がたくさんありました。

この理屈で行けば、家相を全く気にせず家を建てた僕は、
・家族がバラバラになり、
・会社から突如リストラを受け、
・借金をたくさん背負い、
・やがてダークサイドに堕ちるでしょう。


今後も僕はブログを続ける予定なので、運勢が悪くなってきたら状況を報告していこうと思います。笑


まぁ結局、人生なので色んなトラブルもあるでしょうが、問題が起きたとしてもそれは【家相】と全く関係がない事だと思います。


うちの実家は仏教ですが、トラブルが続いた後に、

イエス
私はイエス。
あなたはキリスト教を信じなかったのでたくさん嫌なことが起こりましたよね!?


と言われているようなもの。


ひねくれた物言いになってしまいますが、理由の後付けはどうにでもできますからね。

逆に家相が最高の家なのに、トラブル起きた時の責任は取ってくれないと思います。
(そんな家相20年保証みたいな話があれば僕も信じるのですが。。)


結局、家相ありきではなく、住みやすいお家が僕は一番だと思います。

まとめ


さて、今回は批判覚悟で家相についてお話してみました。


家相をどこまで信じるかは個人の家なので、個人の判断で良いと思いますが、
家相によって家づくりが滞ってしまっている人がいたら、
「まぁそんなに気にしなくても良いかな♪」と少し気楽になってくれたら良いなと思います。


以下関連記事です。


土地と建物との関係について、解説しました。
僕が設計士として重要視している部分です。

僕が思う【良い家】の定義についてもまとめています。


最後まで読んで頂きありがとうございます。
それではまた次回。

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