【請負契約】から建築を考えてみた


最近思うことがあります。

それは僕たち建設会社は施主様の対応にどこまで付き合えばいいのかという問題です。


クレーマーやらモンスターペアレントやらという言葉を聞いてから久しいですが、これは建築でも同じ。

そう。モンスター施主が結構いるということです。

(ごめんなさい。「施主 英語」って調べたらownerって出てきたので、ちょっとニュアンス違ってなって思って。。笑)


その問題について考えていたところ、後輩が使っていた言葉が気になりました。
それは世の中の契約には種類があるんだということ。

契約の種類

調べてみると世の中の契約には【請負契約】と【委任契約】なるものがあると。。


この話をしていた後輩はシステムエンジニアなので建築とは違いますが、情報業界ではどちらの契約にするかを最初に決めるのが通例だそうです。

さてさて、調べてみるとこんな感じです。

・請負契約
成果物に対して、報酬を受け取るという契約です。
SEの世界ではシステム開発でできた成果物を納品して、その成果物に問題がないことを発注者が確認した上で報酬が支払われるというもの。
建築でも同じですね。

・委任契約
労働時間に対して、報酬を受け取る契約です。
成果物ではなく、行為に対して報酬が支払われます。
時間給とか作業人工(にんく)のイメージですね。


そもそも請負契約という意味を知らなかったので、勉強して理解できました。


建築業界には委任契約なんて聞いたことがないので、基本は請負契約ですね。
そして、契約が成立すると請負人は【仕事完成義務】を負うことになります。

当たり前ですが、仕事を全うしなさいよという義務が発生します。

請負契約が原因


てことはですよ。。
僕たちは程度の差こそあれ、請負契約を締結した時点で施主様に対して成果物を仕上げることを約束していることになります。

よって完成した建物を施主様がチェックして、OKをもらわないと報酬をもらえないというのが原則になるワケです。


なるほど。。


これが悪魔の契約だったわけか。。笑

ここで建築の難しいところがあって、人によってその成果物のレベルに違いがありすぎるところですね。
建築は現場で組み立てているので粗を探せばきりがないことと、施主様が建築業界でない人がほとんどだということ。


結構無理難題を言われる方もみえますね。。

基礎から全部やり直せとか、家持って帰れとかね。笑


まぁ言われたときは笑えないんですが、なかなか厳しいことを言われてるな~と。。


他にも僕の経験に元にハウスメーカー設計の大変なところもいくつか紹介していますので、良ければ見てください。

ハウスメーカーが最終決定後の変更に対応しづらい理由

ですが、請負契約とはそのくらい建設会社側にとって大切な約束をしている契約になるということですね。
僕は請負契約というものをもっとラフに考えてました。。反省。。

僕の主張と反省


ここまで請負契約について説明してきましたが、ここから僕の主張を少し書きたいと思います。


ここまでの請負契約をまとめると、
圧倒的不平等条約な気がするのは僕だけでしょうか?笑


どうしてもお金を払う側が偉く見えがちですが、請負契約が大切な契約であることは、建設会社側も施主側も同じだと思うんですよね。

基本的には「施主様のお金と僕たちの技術の等価交換」が契約だと考えるならば、
本来、施主様と建設会社はフェアな関係になるはずじゃないかな~と思います。


それがどうにも違った形で認識されているのではないかというのが実際に働いている僕の感覚です。


特に住宅建築の場合は、施主様にひとつひとつ承認をもらいながら進めていきますので、施主様が横柄だったり非協力的だったりすると、僕たちはなかなか仕事が進まない。

フェアな関係であることが広く認知されてほしいと思うワケです


逆にもう一つこの請負契約から学んだことがあります。


それは特に僕は思ってしまうのですが、例えば、施主様にクレーム等を言われた時、
「これだけやってあげたのに。。」とかって思ってしまいます。


建築に関わる人ならば、みんな一度は思ったことがあるのではないでしょうか。

ですが、請負契約とは行為そのものではなく、成果物に対して報酬をもらっているのでこの論点はズレていることになります。


僕たちは行為(思い)だけではなく成果物(結果)を残さなければならないということを改めて認識しました。

結論


すみません。
結論というか、答えは出ていないんですけど、
請負契約って本当に重要だし大変ということは何となく認識できました。笑

請負契約とは「請けたら負けの意味」と言っていた方がみえましたが、そこそこ本質を捉えているのかと思います。笑


ですが、建設業界がよりよくなるためにはこの考え方はダメですね。。良くない。


建設会社側がへりくだったり、施主側を持ち上げるような形ではなく、僕たちと施主様で良いものを作りましょうという認識を共有してから契約が出来たら素敵だな~と思います。


ということで、今日はこのへんで。

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