設計士の僕が住宅設計を依頼したい有名建築家【3選】

こんにちは。
おすけです。


僕はプロの住宅設計士として、大手ハウスメーカーで働いております。


そんな僕が、
願うならば、、
叶う事なら、、、
ハウスメーカー設計じゃない人生に生まれ変わったら、、、、
マジで自分の家を設計してもらいたい有名建築家3選を紹介します。


完全に僕の好みです。


紹介する建築家の先生方のテイストも割と似ていますが、
とても【人にやさしい】住宅を設計される方々なので、紹介させて頂きます。


これから住宅を建てようと検討されている方は参考にしてみて下さい。
建築業界では著名な方々ですが、業界が違えば知らない方もみえると思います。


大体建築家の先生方は自身のホームページで作品を載せていますので、見に行ってみると良いと思います。
建築家とお施主さんはインスピレーションですよね。

好きなテイストの家を作る建築家の元には、そのテイストが好きなお施主さんが来る。
結果として非常に良い循環が生まれます。


順番に特別意味はありません。
三人ともとっても素敵なお家を作られます!!


大マジリスペクト!!
それでは早速行ってみましょう!!

広告

堀部安嗣さん

まずは堀部安嗣さん。


堀部さんを知ったのは、社会人に入って5年目くらいだったと思います。
(設計士なのに結構遅め!昔はこの辺りのアンテナが低かったんです。)


たまたま、会社の先輩から誘われて行った講演会で、作品集を買って一気に虜になりました。


作品集の中には、たくさんの写真があったのですが、まず何よりも手描きのタッチが【僕の理想とする最終形態】くらい綺麗なんですよね。。


建築家の先生に対して、タッチが綺麗なんて非常におこがましいですが、本当に手描きがカッコイイ!!
設計依頼して、もう手描きプレゼン見れただけで元が取れたようなもんです。笑


そのくらいプロってこういう事か。。と見せつけられます。


堀部さんの住宅は何より【佇まい】が美しい。
プロポーションと言えば良いでしょうか。


切妻・寄棟といった非常にシンプルな屋根架構で、街に対して圧迫感を与えないような外観をしています。
以前、堀部さんの本を読んでいた時に切妻が一番好きだと書いてありました。


講演会でおっしゃっていた話もとても印象的です。

バイオリンは何百年も前に形状としては完成されている。
同様に住宅もその基本となる形は完成されているのではないか。

といったお話をされていました。
作風からも、住まいの基本、原型を意識されていることが伝わってきます。

中村好文先さん

次が中村好文さん。


この方は会社の研修で教えてもらって知りました。
多分僕が住宅設計者として初めて知った建築家だと思います。


という事で初めてこの方の作風を見た時に、今まで自分が見てきた建築家像が一気に変わった経験をしました。

僕が思っていた建築家とは、
・フラット屋根に
・真っ白が外壁で
・とんでもないキャンティレバー(片持ち梁)

みたいなことを想像していたので、これほどまでに痒いところに手が届き、住む人を想った建築があるのかと相当衝撃を受けました。


建築とは形ではなく、住む人の生活をデザインするという事を教えてもらえたような気がします。


中村さんの特筆すべきポイントは家具製作も自身で手掛けている点です。
カワイイ椅子なんかもご自身でデザインされています。


このように、人の動線、動作、習性を非常に理解されている方だと感じます。
著書を読んでいるとお酒を飲むことが好きなようでして、お施主さんとスタッフが集まってワイワイ食事を楽しむみたいな描写が数多く登場します。


自分の設計した家で、お施主さんと飲むお酒は最高だと思います!!


このように建築家として、人としても、大変うらやましくも思いますし、そうなりたいと思える設計者像です。
こんな生き方サイコーなんだろうなぁって思っちゃいます。

伊礼智さん

最後が伊礼智さん。


この方の本は見つけたら速攻で【買う】と決めているくらい大好きな建築家です。


伊礼さんの家は、【窓辺の気持ちよさ】が写真から伝わってきます。


自身の本の中で、窓際には極力ソファや座る場所を設けると話されており、伊礼さんの手掛ける家の、窓際でコーヒーでも飲みながら本読めたらサイコーだな~と本好きで妄想癖の僕にはタマらない住宅です。

家を小さく作るという思想も非常に大好きな考え方です。


土地は間口の長さで価格が決まり、敷地いっぱいに家を建てたがる今の日本の家つくりに対して小さな家という考え方が広まってほしいと感じます。


建物の物理的な帖数や大きさよりも、ヒューマンスケールを考え抜いていると感じます。


外構計画にも非常に力を入れていますし、住宅の【標準化】に対しても積極的です。
この考え方がハウスメーカーでも応用可能だと感じる事ができるので、僕自身非常に参考にしております。

まとめ

僕は自分の会社で家を建ててしまったので、もう今世では叶わない夢ですが、もし生まれ変われたらぜひお願いしたい建築家3選でした。


以下関連記事です。

堀部さんの著書【住まいの基本を考える】の建築本レビューです。

伊礼さんの著書【伊礼智の「小さな家」70のレシピ】の建築本レビューです。

最後まで読んで頂きありがとうございます。
それではまた次回。

最新情報をチェックしよう!
広告