市街化調整区域で家を建てる【農地を選んだ理由】

僕は市街化調整区域で家を建てました。


僕の実家には相続する土地がなかったので、新築にあたり新しく土地を購入する必要がありました。
家を買おうと決めた時には、正直そこまで頭が回っていなかったので後から方向転換することになったのが【土地】についてです。


今回は自分の経験も踏まえて、市街化調整区域を買った理由についてお伝えしようと思います。
市街化調整区域で家を建てることを躊躇している人に向けて発信しますので、専門知識がない人にも読んでもらえる記事になっています。

3分ほどで読めると思いますので、お付き合いください。
※市街化調整区域で建築をするために必要な手続き等、建築に関する部分は別の機会に書きます。

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価格激安

僕は悩んだ末、【市街化調整区域の農地】を購入しました。

結論からすると農地を買ったことは、大満足です。


一番の理由は圧倒的に金額です。
田舎の土地でしたが、100坪近くの土地を買って500万円でした。


それまで土地をいくつか見て回ったのですが、当たり前ですが良いと思う土地は決まって価格が高いんです。


僕が住んでいる地域は比較的田舎の部類ですが、それでも坪単価15~30万円くらいしました。
そうなると、僕のような平均給与のサラリーマンができる対応としては、狭い土地を買うか、建物を安く抑えるかくらいですよね。


しかし僕はこのどちらも妥協できなかったんです。
そもそも家を買おうと思った理由は、静かな土地で豊かにゆったり暮らしたいという思いがあったからです。
建物は小さくても良いけれど、上質なものに囲まれて生きたいと思っています。


家に求める性能や機能は人それぞれですが、僕にとってはこれが一番重要で妥協できるものではありませんでした。
だから、土地に1500万~2000万円の費用を割くことができなかったんです。(まぁ普通にお金なかっただけですけど。笑)

僕は建築士なので、土地の持つポテンシャルは住宅以上に大きいと日頃から感じています。

建築の手法により悪条件の土地でも良い家になり得ますが、良い土地であれば普通に家を建てるだけで豊かに暮らせます。
まぁ建築業界において小僧クラス僕では、悪条件から良い家へ転換できないかもという不安があったのも事実です。


結果として、市街化調整区域に絞り土地探しをしていくことになります。

不動産業者は否定的だが、関係ない

市街化調整区域を検討している時、ずっと不動産屋から言われ続けてきたのが【土地の価値】に関する懸念です。

市街化調整区域は基本的には住宅を建ててはいけない地域ですから、土地の価値は極端に低いです。

市街化調整区域で新築を建てる条件には、

・農家住宅の分家であるか(農家住宅)
・既存建物の建替え(既存宅)

の大きく2つくらいしかないです。


分かりづらいかも知れませんので、言い換えると

親戚が農業やってる(農家住宅)
・住宅の建替え(既存宅)

しか家を建てることができません。
(※僕の場合は奥さんが農家住宅の資格があったので、購入できました。)


このように誰でも家を建てられる地域ではないからこそ、とんでもなく割安(坪単価5万円くらい)で売買がされているワケです。

不動産業者は土地の流動性をとても気にされます。

要するに、買った後でもきちんと売れるかどうかと言うのが不動産業者の「良い土地」という考え方です。


これに関して言えば、職業柄仕方ないと思います。
不動産業者からすると、1年も2年も売れない土地があることも当然知っているので、やはり売れる土地を買ってもらいたいと思うのは自然な事でしょう。


これに関しては、自分の価値観と照らし合わせるしかないと思います。

市街化調整区域は当然ながら、インフラは発達していませんので、浄化槽&プロパンガスですし、ショッピングモールや駅からは遠いことが通常です。


更に、水害時には人工密度の少ない市街化調整地域の方へ水が流れる都市計画になっているとも聞きます。


その分人が住みにくい(市街化を調整されている)地域と言うのは納得ができるところです。


僕は個人的に、駅からは遠くて良いと思っていますし、浄化槽・プロパンガスもドンと来い!のスタンスですから許容できる範囲だったというワケですね。
調整区域を検討している方は、一度自分の価値観を整理してみることをおススメします。


ちなみに後から聞いた話ですが、農地転用後に新築を建てたならばその土地は既に宅地ですので【既存宅】として土地を売り出せます。
だから別に手放す時が来ても、売れるんじゃないかなと言うのが現時点での僕の考え方です。

交通の便は無視

先述の通り、僕は駅近を諦めました。
諦めたというより、今後自宅が駅に近いことのメリットが少なくなるんじゃないかと言うのが僕の意見です。


近い将来、車の自動運転が普及するでしょうし、ぶっちゃけ会社に通勤するという文化もなくなるだろうと思っています。
僕自身ずっと会社員を続けるつもりもあまりないですし、基本インドアだってこともあり駅近のメリットを最大限享受できるタイプではないというのも我が家の事情です。


これに関して言えば、今後スマートタウンのように小さく密度の高い街づくり構想がある中でどのような結果になるのかは分かりません。
とは言え、僕が死ぬまでの間にはまだ集落はありそうだし、スマートタウンがあるから強制的に街中に住まわされることはないでしょうから意外と楽観的です。


僕は末っ子なので実家を相続しないことや、職場が実家が近いという事もあり比較的自分の価値観に従って意思決定をすることができました。

まとめ

以上僕が市街化調整区域で家を建てるに至った理由です。


家を買おうと思った理由についてはこちらから


プランを悩みまくっていた時期についてはこちらから


最後まで読んで頂きありがとうございます。それではまた。

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