【建築本レビュー】建築家のメモ

こんにちは。
おすけです。

今回は『建築家のメモ』という建築本を紹介していきたいと思います。

本というより、資料集に近い感じです。

総勢100名の建築家ののメモを公開している本で、
ページ開きで左側にメモ画像、右側に補足というページ構成になっています。

中はこんな感じ。

絵が多いので、さら~と読めるのも良いところ。

隈研吾さん・伊藤豊雄さんなどの有名建築家もが名を連ねる一方、学生さんは知らないようないぶし銀の建築家もいます。

本書で登場するメモは、いわゆるダイヤグラムから、詳細のディテール検証、エスキース・プランニングなど種類はじつに様々です。

建築家の頭の中を覗き込んでいるようで、建築に携わっている人間ならテンション上がること間違いなし!

スケッチを見る心地よさ

 

おすけ
いや~しかし、建築家はメモが綺麗ですな。。

建築家に限らず、思考する人のスケッチというのは魅力があって、ついつい見てしまいますね。

これは、多くの方にも共感頂けるのではないかと思います。

スケッチやメモの仕方も人それぞれ。
・数色使って、ゾーン分けしている方、
・赤色だけで描く方、
・単色を塗り重ねていく方、

もみえます。

まさに十人十色。
見ていて飽きません。  

しかも書いてある用紙が、
・紙ナプキンの裏だったり、
・ホテルのメモ用紙だったり、
・新聞の余白だったり、

するのも地味にポイント高め

おすけ
何とも建築家っぽいですなぁ。笑
サイコー。

考察

メモの取り方にもそれぞれの個性でしたが、少し共通点があると感じましたので、少し考察してみたいと思います。 

①メモは柔らかい鉛筆でおおざっぱに描くこと。

本書で取り扱うメモは、【備忘録】ではなく【思考プロセス】を書き写したものです。

最初からハードラインで描いてしまうと思考が固まってしまうという考えが多かったです。

何気なく描いた線からインスピレーションが湧いたりということがあるようで、細いペンやボールペンは好まれず、柔らかい鉛筆などを推しているケースが多かったです。

②思考とメモは直結している。

考え中でも手は動いているようなイメージです。

メモを取るのではなく、メモで思考する

頭の中のモヤモヤした、形にならないような思考を表現するには手描きが持ってこいの手法なのでしょう。。  

引用

以下は僕の琴線に触れた言葉ですので、少しご紹介を。

メモ(スケッチ)は思考のスピードに完全に一致しながら描かれて来る。

しかしコンピュータでは完全に思考のスピートが勝ってしまい書かれる線は時間遅れになる。

五十嵐淳

憶えることは努力だが、忘れることは才能。
メモは第2の脳である。

片山和俊

スケッチの最も大事な事は、自分の描いた線にうっとりしない事である。

隈研吾

私の中でのもうひとつのメモの大切な役割は、自分が考えていることを他人に出来るだけ正しく伝える手段であること。相手を自分のペースに引き込みながら自分の考え方を理解してもらうには最高の武器なのだ。

佐藤尚巳

建築を創ることは責任が重く、一人の人間の未来を見る目がどこまで有効か、ということをいつも必死に考えている。

黒川紀章

考えがまとまっていないときは鉛筆を、考えや行動を絞るときにはボールペンを選択する。
考えをまとめるときにはそれにさまざまな色をつけてゆく。

佐野吉彦
 

思考と道具、とくに筆記用具はどこか奥深いところで連動していると思う。

古谷誠章

まちづくりに関与している時は、鉄則はその街を歩き、自分の脚で確かめ、雰囲気を五感で自認することから始まるのです。

宮本忠長

見ていて飽きない、非常に良い本でした。

もし見かけたら、手に取ってみて下さい!!

最後まで読んで頂きありがとうございます。

それではまた次回!!

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