建築は詩【建築本レビュー】

  • 2021年11月6日
  • 2021年11月6日
  • 建築本
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こんにちは。
おすけです。

今回は久々に【建築本】を取り上げたいと思います。

僕が何度も読み返しては、影響を受けているザ・オススメの本になります。

『建築は詩』

言わずと知れた大巨匠、吉村順三先生のことばを収録している本です。

読もうと思ったら1時間もあれば読めるような薄い本なんですが、内容は金言まみれ。

金言しか入っておりません。

僕は建築学生にはまず、この本をガチでオススメします。

エッセーみたいな感じなので、今回は要約ではなく僕が刺さりに刺さった言葉だけをチョイスしていきたいと思います。

それではさっそく行ってみましょう~!!

すまい 生活と人の感情

簡素でありながら美しいもの、自分たちの住んでいる日本の、長年にわたる風土と文化によって培われてきたさまざまな建築から学び、日本の気持ちから出たものをつくるべきでしょう。

いきなり深い。

僕が共感したところは『簡素でありながら』ってところ。

そぎ落とされたものに美しさは宿ると思っています。(やりすぎは禁物ですが)

あと『日本の気持ちから出た』ってところは、非常に刺さる部分ですね。
ハウスメーカーという、日本建築の継承を持たない会社にいる分、この気持ちは忘れちゃダメだなって思います。

必ず主婦の居られるコーナーを作っているつもりです。(中略) 主婦が幸福でなければ、いい家庭にはならないし、家もよくはならないですね。

聞いていますか?世界の主婦たち。

巨匠が本当に素敵な言葉を言っています。

ぜひ旦那の使わない書斎なんかより、主婦コーナーを作ってください。

なんせ巨匠が言っています。

計算では出てこない人間の生活とか、そこに住む人の心理というものを、寸法にあらわすのが設計という仕事だと前に述べたことがあるが、実際、建物の完成度は詳細に検討された各部の寸法、比例によって決まる。そういう意味では、詳細図を作る過程は、当初の基本設計を自ら批評し推高を加えていく仕事にほかならない。

住む人の心理を、寸法に落とすことが【設計】だと。。
刺さります。

そして、詳細図を作る段階で、自分が決定した寸法を否定する姿勢が大事なんですな。

しかも、1/10、1/5、1/1と各スケールで自己否定をしていくんですって。

おすけ
マジかよ。鬼ですぜ。

まち・都市

軒の出なんてものも、やっぱり施主が軒の出いらんと言っても、やっぱりもしその風景に必要であるならば、建築家は、ある程度までこれを実現するという責任があるんじゃないか。

この言葉から僕は、金がなくても軒は削るなというモットーを持つようになりました。

お施主さん
軒の出いらんです。
吉村先生
いや、街に必要なんで。以上。

こういうことでしょう。(多分違う)

建築

良い悪いとか、好き嫌いは別にして、その作品に品があるということは非常に大事なことで、真に芸術的なものを一言で表現しようとすれば「品」ということに尽きると思う。僕はいつもそれを考えて設計してきたつもりだ。

『品』って言葉は何とも、言語化や説明が難しいものですね。

これを分かるようになれば、設計士として成長したと言えるんでしょうが、僕にはまだ説明ができませんね。

ディテールの形のみの追求に終始して、機能の追求がおろそかになり、建築のよさがころされてしまうことはよくあることである。

建築をやっていると、少しずつディテールに細かくなっていきますが、ディテールばっかりこだわっているヤツに一度は皆んな陥ります。

漏れなく全員です。笑

この言葉のあとにミースについて言及していますが、吉村先生曰く、ミースファンデルローエもそんな時期を経験してしまったようです。

この言葉を思い出して、ディテール沼から一度距離を置くように心がけています。

好きな建物は同じ所でも何度でも見に行くってことだね。
何度も行くと、こういうこともあった、こんな所もあったって、必ず何か新しい発見があるものだよ。

好きな建築を何度も見ることは大切なんですね。。

これは僕は全然ダメなんですが、僕の知り合いで何度も同じ建築を見に行く人がいます。

巡礼みたいなもので、何かあるとその建築を見に行くそうなんです。

確かに、いろんな発見があるみたいですよ。
ひとつの建築を、そのくらい虫の目で見て行けると良いんでしょうな。

吉村先生はこの本で、終始一貫して
『設計とは寸法を決めること』
『大切なの原寸で検討すること』だと言っています。

このあたりの『設計士とは』みたいなことも教えてくれる大変良い本になっています。

最後まで読んで頂きありがとうございます。

皆も原寸で描こうな。

それではまた次回!!

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