こんにちは。おにまめです。
今回は、エアコン位置に関する注意点について解説します。
エアコン位置は、お客さんもあまり気にしていないケースが多く、設置後にトラブルになったこともあるので、日頃から注意している点であります。
室内機・室外機がうまく設計出来ていないと、全然エアコンが効かないことも十分あり得ますからね。
しかもエアコンはあとから位置変更ができない。。
最初の段階から、細かく計画していきましょう!
それでは早速行ってみましょう〜!!
ショートサーキット
エアコン問題の代表格が【ショートサーキット】ですよね。
ショートサーキットの仕組みはとても簡単で、ざっくり言うと【エアコンの運転制御機能の誤作動】です。
最近のエアコンには【温度センサー】が噴出し口付近についています。
これは省エネのための機能なんですが、吐き出したばかりの冷たい(暖かい)空気が、障害物により滞留してしまうと「室内の空調が効いた」と判断して運転を制御してしまうのです。
例えば夏であれば、暑い部分にはより冷房が行き届くようにして、十分に部屋が冷えていれば運転を自動的に制御してくれます。
現在ではどこのメーカーでもほぼ基本性能として搭載されています。
だけどエアコンの性能が上がるにつれて、どんどん大きくなってきて見栄えが悪い。。
だから
室内機を【エアコンルーバー】で隠すなど対応しています。
エアコン室内機を隠すようにすると、先述の【ショートサーキット】が発生しやすくなっちゃうんですね。
悩ましいかぎりです。
ちなみに、これは室外機でも同様のことが起こります。
狭小地で室外機前にコンクリートブロックがある場合は、ショートサーキットが起きてしまう可能性が高いです。
エアコンのフラップの大きさ
これは僕が実際にミスした経験談です。
収納の上にエアコンを付けようとして、収納上部の450mmでエアコンを取り付けました。
現場にいって
ええ家になったな〜
なんてニンマリしていたのも束の間、一気に青ざめました。
エアコンを作動した時に、エアコンのフラップがめちゃくちゃ下りてくるんですよ。。(ひぃい~)
こんなにフラップってデカいの!?
って思いましたが、侮るなかれ。
日々エアコンも進化しており、最近はフラップが大きくなってきているようです。
思いっきり収納の扉と干渉してました。
もう気持ちは大号泣。。
もちろんフラップが下りてくるのは作動しているときだけですが、夏場はほとんどずっと付けているようなものですし、お客さんに説明して直しました。
室外機は隣家に配慮を
これは、近隣クレームとして僕が実際に受けたことがあります。
分譲地での設計で、室外機の位置を隣家の窓の前にしていたことが原因です。
隣家が腰高窓だったため、室外機は見えないだろうと思って設置しましたが、ダメでした。
なぜ窓に向かって室外機を向けるのか、配慮が足りないと隣家の方から指摘を受けてしまいました。
基本的には建築は、あとから建てた人が配慮するというのが大前提。。
反省しました。。
他にも、僕の実例ではないですが、室外機の前に隣家の植栽があったというケースも聞いたことがあります。
イメージしていただけると分かると思いますが、植栽に毎朝毎晩、熱風を当て続けたらさすがに枯れます。。
ご近所関係を悪化させてしまうのが、意外にも室外機なんですよね。。
これ以降、分譲地の設計をするときは隣家をかなり意識するようになりました。
特定の方向に室外機を固めすぎないようにしていますし、
窓やプランによってはお客さんに説明して多少遠くなったとしても室外機を移動するようにしています。
まとめ
以上のように室外機の位置は、僕たち設計士を悩ませます。
日々エアコンの形状や機能もアップデートされており、改めて僕たち設計は【最新の家電事情】も知っておかないといけないんだと認識しました。
一人前の設計士への道は険しい。
僕の実例ミスにより一人でもエアコンで涙を流す設計士が減れば良いなと思って、記事にしました。
近隣トラブルに関する内容で民法にもついてもまとめましたので、良かったら覗いてください。
最後まで読んで頂きありがとうございます。それではまた次回!!