こんにちは。
おすけです。
今回は家づくりで悩んでしまう人必見の【情報収集のしかた】を解説します。
家づくりは多くの人にとって一大イベントです。
だからこそ、家づくりに関する情報をかたっぱしから収集する人もいます。

ですが、多くの方が、【家づくり迷子】になってしまいがち。。
そして家作りブログを読みすぎて、自分では気づきもしなかった悩みを抱えてしまって、

って人が増えてきたように思います。
情報が多いからこそ、受け手に正しい情報リテラシーが必要なんです!
それでは早速行ってみましょう~!!
誰が発信している情報かをチェック
これは【情報の信憑性チェック】ではなく、【ポジションのチェック】です。
例えば僕のようなハウスメーカー設計者なら、建築セオリーの説明が多くなります。
逆に施主ブログなら、資金や、こだわったポイントの発信が多くなりますよね?
このように、提供している情報は立場の違いによって、【一般解】と【個別解】に分かれます。
仮に、【吹抜け】について論じている情報があったとしましょう。
これは施主でも設計者でもどちらも論じることができる領域です。
建築士ブログで

とあればこれは【一般解】です。
経験はしていません。(少なくとも、長期間住んだ経験はしていないはず)
逆に施主さんのブログで、

とあればこれは【個別解】です。
経験しているデータです。
間違ってはいけないのは、『これらの情報そのものに優劣はない』ということです。
ただし、情報の受け手が立場の違いを意識していないと、色んな情報に惑わされ【家づくり迷子】になってしまいます。
正解を探すのではなく、納得解を探しましょう。
僕が思う発信者別の特徴をまとめました。
お施主さん・・・経験談
【語れる領域 】
・家を安くするテクニック
・後悔ポイント
・建築業者への交渉の裏ワザ
【語れない領域】
・完成しか見ていないので、納まりや性能については説明できない。(仕上がりが綺麗でも、それによるリスクは分からない。)
ハウスメーカー設計(営業)・・・商品展開
【語れる領域 】
・家づくりの一般的な流れ
・一般的には知られていないポイント
・他社ハウスメーカーとの比較
【 語れない領域 】
・実際には住んでいないので、使い勝手などの細かい不満は語れない。
・良し悪しの判断が会社の指針により変わる
(例えば、全館空調を推している会社に所属していれば、全館空調ひいきのコメントになる)
設計事務所・・・一品生産
【語れる領域 】
・こだわった施主の個別解
・ディテールや素材
・手法や主義の解説
【 語れない領域 】
・一般解の情報(分母)が少なく、個別解が多くなる
こんな感じで、誰が情報の発信者なのかにより、情報をふるいにかけたり、自分の中で優劣をつけることができます。
どのキーワードを調べたのかのメモ
家づくりの情報源は、Pinterest、Instagram、Houzなどたくさんありますが、これらの情報は膨大で、いくら調べても終わりがありません。
ただ迷うだけで、自分の意思決定に辿り着けないのです。
私もそうでしたが、家づくりで悩んでいる時、同じようなキーワードで何度も検索して、同じような情報源にアクセスし続けてしまいます。
結果的にリサーチも進まず、フワッとした心配ごとを貯め込むことになります。
ここでお勧めしたいのは、【どのキーワードで調べたのかをメモ】しておくことです。
まずは検索キーワードを記録することで、同じような情報に何度も訪れることを防いでくれます。
そして、調べたキーワードの羅列から、自分がやりたい空間を言語化し、そして優先順位を受けることができます。
例えば、【吹き抜け】というキーワードをいくつか調べたとしましょう。
・吹き抜け
・吹き抜け メリット
・吹き抜けってどうなの?
・吹き抜け デメリット
・吹き抜け 空調効率
こんな感じでメモには残っていきます。
このキーワードを見ていると、この人は吹き抜けに興味があるものの、デメリットの心配の方が心理的には大きいことがわかります。
ほかにも【空調】のキーワードが、【吹き抜け】関連の5個よりも多く検索している場合は、きっとその人には、吹き抜けの開放性よりも空調効率や快適な暮らしの方が重要なのでしょう。
こんな感じで、家づくりの方向性と優先順位を【検索の旅路から確認】していきます。
これが意外にバカになりません。
膨大な情報の海の中では、全てのブログをチェックすることはできませんし、家づくりにも時間的な制約があることが普通です。
ですが、悩み続けてしまう人は、【調べて、悩み、そして検索して悩む】というループに陥っていると感じます。
ただ迷うだけで答えが出ない探索は辞めましょう!
設計者の作品集やホームページをチェック
そろそろ検索の旅は終わりです。
最後の段階では、今までの検索結果から、自分の目指すべき空間は掴めたと思います。
そして今までの検索から、きっと好きな建築家が1人か2人はいるハズです。
是非、その建築家の【作品集】を買いましょう!!
作品集が売られていなければ、最悪ホームページでも構いません。

こんな声も聞こえてきそうです。
それでも黙って作品集を買え!!!と言っているのには理由があります。
SNSとして発信されている情報には偏りがあります。
簡単に言えば、匿名で無名のコメントです。(自分でブログやってて、なんですが。。)
建築家の隈研吾さんの、
『くまさんのハピハピ家づくりブログ』が存在しないように
建築家の安藤忠雄さんの、
『YOU、家建てちゃいなよ、ブログ』が存在しないように、
建築家の主戦場は未だ、ブログやSNSではなく、【作品集】なのです。
(発信活動を積極的に行っている建築家も居ますが、多くはない印象。。)
建築士が読む雑誌を買ってみるのも良いでしょう。
【住宅特集】とか【GA】あたりが代表的です。
これらの本を手に取って見てみれば、SNS以上に多くの工夫を凝らした素敵な建築が見つかるハズです。
家づくりはながくても一年くらいの期間です。
作品集や雑誌を、一定期間買うくらいは一生に一度なら、安い買い物ではないでしょうか?
まとめ
最近、家づくりの情報の海で、溺死しそうになっているお客さんをよく見かけます。
繰り返しですが、僕も同じような経験をしたので、気持ちは死ぬほど分かります。
ですが、悩む時間が増えれば、ブラッシュアップの時間は減ります。
このことを念頭において、実践して頂けたらと思います。
最後まで読んで頂きありがとうございます。
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それではまた次回!!