レオパレス取締役を解任要求【ついでに界壁について調べてみた】

こんにちは。
先日レオパレスの大株主のレノが取締役10人の解任を求めたそうな。。

以下記事↓
村上氏運営の投資会社、レオパレス全取締役の解任を要求


レノは村上ファンドで有名な村上さんが関与するファンドです。
まず村上さんを久々に見て、ちょっとびっくり。


ちょっと横道にそれますが、
村上さんは2006年のニッポン放送株でインサイダー取引をしたとして逮捕されましたよね。
当時の僕は高校生。


何となく【インサイダー取引】という強烈にカッコイイ言葉だけ覚えていました。


今年に入りたまたまこの本を読んで やっと 意味が分かりました。


こちらの本を読む限り、村上さんはインサイダー取引をしていないようにも感じます。。(真相は分かりませんが、同時期に村上さんやホリエモンさんが強引に逮捕されているので。。)
本書ではシンガポールで活動していると書いてありましたが、最近は日本でも活動を再開しているようですね。


さて話は戻りますが、今回の事件は同じ建設業者としてはとても他人事とは言えません。

なぜなら僕も【界壁】を全くと言っていいほど理解していません。笑
マジで【界壁】って何ですか?笑
耳馴染みだけはあるという恐怖。


今日はレオパレス問題と合わせて軽く界壁についても調べて行きます。


それでは早速行ってみましょう!!

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レオパレス問題


本件は確認申請に記載されていた小屋裏界壁が施工されていないことが問題となっています。


場所は小屋裏・軒裏・中間階床と多岐に渡りまして、これを今後是正していくというのは、かんり大変な作業じゃないかな~と思います。
場所はレオパレスのホームページに記載されていました。


界壁の説明は後述しますが、今回の問題が起きてしまった理由はおそらく【工期の苦しさ】と【社員の認識不足】なんじゃないかな~と個人的に思っているところであります。


僕もハウスメーカーという近い仕事をしているので分かりますが、まずは【工期が厳しい】。。


特にレオパレスさんのような着工数が多いアパート事業では、会社都合の工期でものすごい数をやっていたと思われます。
ある意味、工事がシステマチック化されているため工期も苦しかったんじゃないかな~と。。


もう一つが【社員の認識不足】
ハウスメーカーは営業会社です。建築士がたくさんいるかと思いきや、数は営業マンの方が圧倒的に多いですね。


特にレオパレスさんのようなアパート事業は経営の側面が強いです。
【収支】や【返済計画】が重要なポイント。
おのずと営業が多くなります。

工期が苦しく専門社員が少なく、認識も薄い。
そうなると、専門的なチェックができなくなり、今回の界壁についてもスルーされちゃったのかなと。


だって写真見ると、明らかに界壁ないですからね。。笑
見落としとかのレベルじゃないと思います。


現場も知らなかったというのが本音かと思います。
「知ってたけど界壁付けなかった」ではないと信じたい。。

界壁の仕様


冒頭でカミングアウトしましたが、僕自身【界壁】についての知識は皆無に等しいです。


まぁ建築士として笑えないレベルなんですけどね。

さて、調べて分かりましたが、
界壁はアパートのような共同住宅の住戸間に小屋裏・天井まで達するように施工しなければなりません。


そして界壁とはなんなんでしょうか?
法令集で調べると建築基準法30条にガッツリ載ってました。


そして当時僕が一級建築士試験を勉強していた時の最重要☆マークが記載されております。。
どうやら5年前の僕は界壁を知っていたようです。笑


そして、その遮音性能は施行令22条の3、防火性能は施行令114条その構造方法は建設省告示第1827号に記載されていました。


界壁の構造は【下地を有しないとき】と【下地を有する時】で違いがありますが、レオパレスさんは木造か鉄骨造なので【下地を有しないとき】に該当しそう。


告示の場合だとざっとこんな感じです。

・界壁厚さが10センチ以上
・内部に2.5センチ以上のグラスウールorロックウールを充填

かつ、下記のどちらかの素材
・石膏ボード(ア)1.2, 岩綿保温板(ア)2.4, 木毛セメント板(ア)1.8の上に
 亜鉛メッキ(ア)0.0.9,石綿スレート(ア)0.4,石綿パーライト(ア)0.8 
 ←絶対使わないだろ。笑

・両側に厚み12mm以上の石膏ボードを2枚以上張る 
 ←圧倒的にこっちが樂でしょ。笑

で作られた壁の事です。
そもそもレオパレスさんくらいの大手だと大臣認定を取ってるかもですが、ざっくり【石膏ボードの間にウール系遮音材が充填されたもの】と考えて良さそう。

補修も大変

今回のケースはレオパレスさんで是正工事をするみたいですが、一番厄介なのが図面には記載されている事ですよね。。


審査機関が見落としたワケではなく、完全に図面と現場の不整合。
こうなると是正するためには、図面で調べることは出来ず、一軒一軒現場を見て行くしかないですもんね。。


結構大変な作業になると思います。

まとめ


今回の解任要求でレオパレスさんにとって良い方向に行くかどうか。
僕個人的には賛成です。


問題のレベルが低いだけに、取締役も思い切って変えた方が良いような気もします。。


僕が相談していた不動産屋が元々レオパレスに居た方ようで、曰く、「なるべくしてなった」と言っていました。笑


管理体制がないと会社全体で間違った方向に走ってしまう。。
同じ業界としては、結構コワい話です。


明日は我が身!!笑


最後まで読んで頂きありがとうございます。
それでは、また次回。

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