こんにちは。おにまめです。
今回は【建築本】建設DX〜デジタルがもたらす建設産業のニューノーマル〜の読書レビューになります。
まずは建築現場は働き方改革に乗り遅れている事実から説明していきます。
建設業界というのは世界のDGPの13%を占める巨大産業ですが、めちゃくちゃアナログな業界なんですよね。
そしてITの波にも乗り遅れまくっているわけです。
大手ゼネコンの研究開発費は200億円程度。
対して、トヨタは1兆1000億。
トヨタと比較は可愛いそうだとしてもスバルでも1200億です。
【スーパーゼネコン】と言われる建設業界トップでも、技術革新のための資金を投じれていないワケですな。
だけどそんな建設会社にDX(デジタルトランスフォーメーション)の大波が来てるよっていうのが、本書の趣旨です。
この業界にはワークライフバランスがないのかと、覚悟していましたが新たな光が刺しそうです。
ただ、個人的には僕は【ゼネコン大好きハウスメーカー設計士】なので、好きな建設会社の名前がたくさん出てきて嬉しい。
建設アベンジャーズみたいな感じです。
それでは早速行ってみましょう〜!!
キツい作業の軽減
まず、建設業界の大きな闇が肉体労働ですよね。
・ずっと屈んで長時間仕事をしたり
・天井のボードを貼ったり
する作業は、想像以上にキツい仕事です。
腰痛めたり、肩痛めたりすることはもちろん、高所から落ちて人が死ぬ可能性があるという職場環境です。
そこで機械がキツい作業を代わりにやってくれるロボットを作られているそうです。
例えば、鉄骨の溶接、現場の掃除、鉄筋の結束とか。
それから、それらを検査するもの人の手でやっていたんですが、最近だと画像認識から検査側もロボットがやってくれるようになっているらしい。
ロボットなら夜通し仕事ができるので、進捗も早くなります。(激アツ)
これがスタンダードになっていきそうな模様です。
作るもロボット、検査もロボットですね。
あとあんまりイメージはついてないけど、人工筋肉と衣服を一体化した【アシストスーツ】ってのがあるらしい。
いよいよ建設現場はアベンジャーズみたいな感じになるかも知れません。
犬型ロボット
次が犬型ロボットのご紹介です。
建築をやっていると、
『あの工程ってどうなってた⁈』
っていう、 あとから確認したいことって出てきます。
で、これを犬型ロボットが巡回していて、作業途中を録画してくれているサービスがあります。
名前はスポット君【大型犬】
バッテリー稼働時間は90分!
歩行速度は秒速1.6m!!
段差や傾斜もなんのそので、ございます。
写真を見る限り、【可愛さ】という観点ではまだまだ発展途上と言わざると得ませんが、機能は超すごいですよね。
今までは、黒板にチョークで何なに作業写真って書いて、一緒に写真撮ってたけど、これがこの犬一匹に代わってもらえるんです。
それがなくなるだけで仕事の効率はグッと上がると推測できます。
僕がインターンシップしていたときも、現場ではまず【現場巡回】してたんですよね。。
もっと進むと、現場を360°カメラで撮影して、現在の建設現場を3次元化できるようになります。
だから、実際の現場をCGみたいにウォークスルーできるようになります。
さらにそのままチャットもできて、現場に指示できるという優れもの。
月額利用料は25万円。
こんなの建設業界内では、20円くらいのモンだとおもいます。
こんな金額の建設業界内では、20円くらいのモンです。(知らんけど)
あと、建設現場には毎日のように初めての職人がきます。
その人たちにそれぞれ現場のルールをお伝えするもの一苦労だったのが、ペッパー君がやってくれるようになっているそうです。
個人的には重要事項説明もペッパー君がやってくれれば良いと思いますね。
建設業界の在宅勤務
こんなに世の中コロナなのに、建設業で働く人のテレワーク率は、なんと23.3%!!
ちなみに、建設業のくくりではなく、建設現場で働く職人で言えば5.9%
低い!めちゃくちゃ低い!
現場に行かなきゃだから、そりゃそうだろって思いますが時代は変わりました。
現場に行け!!そしたらそこに答えがある。
なんてのはもう古いかも知れません。
タワークレーンの在宅勤務が可能かも、って話が出てきています。
大阪に設置したコックピットから、名古屋のタワークレーンを操作する。
しかもタワークレーンに角速度センサーがついてて、実際の振動とか揺れを体感できます。
タワークレーンの操縦席って、タワーの上にあるらしいんです。。(超高所)
だから、運転席まで梯子を登って行って、あんまり上り降りできないから、一日中運転席にいるというかなりストロングスタイル。
これが先程の地上コックピットから、しかも遠隔で操作できるなら、非常に【働き方改革】と呼ぶにふさわしいんじゃないかと思いますね。
建設業界にお馴染みの単身赴任からも解放されます。
さらに、通常運転席は1人用。
隣で教えながら作業はできないですが、コックピットが地上にあれば、隣で超熟練の人に教えてもらいながら作業ができ、人材育成にもつながります。
さらに、もう少し小さい重機だったら、ゲームのコントローラーみたいなもので作業できるようになってました。
ゲームのうまさが仕事のできるかどうかにかかってくるかも知れません。
まとめ
こんな感じで建設業界に超いい風が吹いてます。
未来が明るくなると良いですね!!