【ハウスメーカー設計】建替の時に設計者が気をつけるべきチェックポイント

こんにちは。おにまめです。

今回は、僕が【建替案件の時に気をつけていること】について解説していきます。

母屋と離れがあるような家では、建て替え時には注意が必要です。

何度かやっていくと勘ドコロがわかってくるのですが、まだ経験が浅いうちは、以下で示すフローに従って業務を進めてみてください。

今回は、全解体して建て替えでなく、敷地内に複数棟の建物があるような物件を想定しています。

おにまめ
これが一番大変だからね!

それでは早速いってみましょう~!!

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地面の高さ【GL設定】

まず、最初に検討すべきは地面の高さです。

僕が普段設計をしているエリアが、ド田舎であることも影響していますが、母屋と離れのある建て替え計画では、一般的に母屋のほうが軒が高くなることを好まれます。

場合によっては、軒の高さから地面の高さ、つまりGL設定を指示されることもあります。

そのため残し建物がある場合は、可能ならその建物の軒高さを測るのが良いでしょう。

一度、隣家より高くしてくれと言われたときは、さすがに測るわけにもいかず大変でしたが。。

また、浄化槽エリアのときは、浄化槽の排水勾配が正しく取れるのかも注意しながらGL設定をします。

一般的には1/100~2/100程度の勾配をとることが多いので、浄化槽流入の高さから逆算して決めていきますね。

【電気】盛替え費用

次は電気契約について確認します。

割とあるのは、電気契約は単体で、母屋から離れに電気を送って(以下、送り工事)複数棟に電気を供給していることがあります。

この場合は【盛替え工事】が必要になってきます。

盛替え工事とは、、
離れに送っている電気を切って、別ルートで供給。
新築が建ったあとに、もう一度新築から送り工事を行うことです。
電気とインターネットでそれぞれ供給の向きが違ったり、
カーポートを経由してから離れに供給されていたり、
中には、中間の建物を貫いて供給されていたり、

など実に個性的で、途方にくれる難易度のものがあったります。笑

  • 解体する建物から送っている電気工事はあるか?
  • 建物を壊す時、供給が止まる建物はないか?

を検討してみるとわかりやすいと思います。

基本的には1建物に1契約が原則です。

また、送り工事は以下の点を十分に説明した上で採用しないといけません。

契約が一つだと、基本的には料金を世帯別で払うことができず、一括で支払うことになります。

子メーターなどで、使用量は測れたりするんですが、料金を別にはできません。

世帯が分かれている場合など、料金を分けたい場合は別契約(別引き込み)を案内する必要があります。

【水道】メーター・浄化槽の利用確認

水道も同様に、母屋と離れで一つの引込から分岐して使用しているケースがあります。

水道は、【1敷地に1引込】が鉄則なので、法律上の【不可分の関係】である必要があります。

そのため、敷地の分け方(分筆・分割の仕方)に影響してきますので、注意が必要です。

可分・不可分の関係については以下の記事を参考にしてください。

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敷地を分けずに、メーターや浄化槽が一つである場合、
・名義は誰にするのか
・水道料金は誰が払うのか?
の聞き取りが必要です。

これにより、水道にかかわる給排水の開栓書類が変わってきます。

無駄な手続きの出戻りがなくなるよう、ひとつひとつ施主様に確認しながら進めていきましょう!!

まとめ

最後まで読んで頂きありがとうございます。

以下関連記事です。

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それではまた次回!!

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