【現役設計士がこっそり教える】壁掛けテレビの注意点・意外なデメリット

最近壁掛けテレビの要望がめちゃくちゃ増えてきました。


良いですよね、壁掛けテレビ。
スッキリ見えるし。。


しかし、意外とデメリットがあることを知らない人もいるので、今回は壁掛けテレビのデメリットと注意点について解説していきます。


たまに

お施主さん
「壁掛けにするかも知れないから、できるようにだけしておいてね」


なんて頼まれたりしますが、これがなかなか僕たちの頭を悩ませます。。

壁掛けテレビは事前に色んな項目を確認しておかないといけないんです。

それでは早速行ってみましょう~! !

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上下にコンセント+空配管を用意

壁掛けテレビの要望をもらう時、意外と【配線】について細かく話をされる方はほとんど居ません。。

壁掛けテレビを付けるだけなら正直簡単なんです。
壁補強して、その後ろにコンセントを計画するだけです。

ですが皆さん、テレビにブルーレイレコーダーやゲーム機を接続したいですよね。

その配線が宙に浮かせた壁掛けテレビに露出して接続していたら、せっかくのスッキリ感も半減どころではありません。

ではどうするかと言うと、壁の内部に配線(種類は後述します)を計画する必要があるんですね。
具体的には以下の3点です。

・ 壁掛けテレビの真後ろ(床から1000~1200mm程度)にコンセント・テレビ線・壁補強・ブランク
・床付近(床から250mm程度)にコンセント・テレビ端子・LAN端子・ブランク
・上記2つを壁の中で繋ぐ空配管
の工事が必要になります。

①まずは壁掛けテレビの真後ろにはコンセント・テレビ線壁補強・ブランクが必要です。

当たり前ですが、テレビ本体のコンセントと壁掛け金具用の補強ですね。。(下の写真ではコンセントやテレビ線は設置していませんが、テレビ後ろにつけておく方が良いと思います。)

➁次は床付近に、コンセント・テレビ端子・LAN端子・ブランクが必要です。

LAN端子(インターネットの端子)は無くてもテレビは見れますが、現在はオンラインゲームやdボタンなどの双方向の通信が主流になってきています。
そのため、僕はLAN端子をテレビ裏に設けておくことをおススメしています。

現在は無線が当たり前に時代になりましたが、テレビは通信の安定性が求められますので、現段階では設置する方がベターでしょう。

ブランクとは端子などの本体がない、コンセントプレートのみの状態のことです。

③この上下のブランクの裏にHDMIなどを通すための空配管を設置しておきます。
僕は大体CD管Φ28を2本ほど通してもらうようにしています。

金具の種類めっちゃある

家電屋さんの壁掛けテレビコーナーに行くとこんな感じです。
何が言いたいかと言うと、壁掛けテレビ用の金具、メーカーごとにめっちゃ種類あるんです。。笑

ハシゴ型だったり、H型だったりとか、種類に限らず形も様々。。

となると、この金具決めないとテレビ裏のコンセントの位置が決められないんですな。。

あとからコンセントの位置が邪魔で金具が上手く付けられないような事がないよう、十分打ち合わせをしてほしいと思います。

買い替え時は要注意

また壁掛け金具のデメリットは、買い替え時です。
建物は何十年も残りますが、家電は10年くらいで買い替えですよね。。

上記のとおり壁掛け金具に合わせて個別配線をしているので、買い替えの時はおのずと同メーカーのテレビになることが多くなります。 

コンセントを移動すればできますけど、面倒ですもんね。。

上部コンセントは向かって左寄りに設置

テレビの裏側を見ると、裏から見て右側にHDMIなどの端子がまとまっていることが多いです。

よって、テレビ裏のコンセントはテレビに向かって左寄りに設置するほうがベターです。
この辺りは買いたいテレビの仕様に準じて設計打ち合わせを進めていきましょう!

テレビに合わせて配線を施工しますので、建物の設計段階から設置したいテレビを決めておくと良いと思います。

まとめ

壁掛けテレビはスッキリしていていて、良いものですが注意も必要です。

あと、取り付けは結構大変です。
大人二人でテレビを持ち上げて、横から見ながら壁掛金具に差し込む作業になりますので、お父さん一人ではとてもできる作業ではありません。笑

業者に依頼することになると思いますが、大体相場的に5万円程度しますので、費用も含め壁掛けテレビは検討してみて下さい。

最後まで読んで頂きありがとうございます。
それではまた次回!!

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