こんにちは。おにまめです。
ハウスメーカー設計士なので、普段は打合せする側として真面目に働いています。
さて、先日このような事を思いました。
これって結局、【お施主さんが何の話するか分からない状態で打合せに来ているから】という仮説を立てまして、今回はこれを解決していこうと思います。
と言うのも、僕は実際に働いている側の人間。
正直なところ、配線打合せはサクッと終わらせたいのです。。笑
しかしながら厄介なのがこの配線打合せ、猛烈に重要なのです。
なぜならコンセントやスイッチはクレームになりやすい部分。
・見た目が悪い
・使いにくい
・センサーが感知しない
・お客さんが持っていた家電製品と相性が悪い
とかまぁ色々と複雑なのでございます。
そしてコンセントやスイッチは、一般の方が思っている以上に移動させるのは大変です。
まぁ石膏ボードに穴を開けて取り付けているので、当たり前と言えば当たり前ですが軽いトーンでお施主さんから「移動して♪」と言われるとかなり焦ります。笑
という事で今回は、これから施主として打合せに臨む方必見の、
【配線打合せ前に確認しておきたいポイント】を解説します。
設計者の僕が普段どんな打合せをしているのかも説明するので、参考にしてみて下さい。(結果的にこの記事が地味に広がって、実物件のお施主さんが打合せ前に見てきてくれたらいいなと思うのが本音。)
さぁ本音も垣間見えたところで、早速行ってみましょう!!
テレビの利用範囲を考えよう
配線打合せでポイントとなる部分は大体決まっています。
逆にそのポイント以外は、よほどマズい設計でなければそんなに不満にはなりません。。
その一番神経を使う部分が【リビングのテレビ配線】です。
現在では、リビングのテレビ配線が複雑になってきています。
壁掛けテレビの需要も増えてきてたり、テレビでYouTubeやNetflixが見れるようになってきました。
他にも、テレビボードを造作家具で検討している場合には造作家具の配線孔の打合せもしなければなりません。
一応、設計者である僕が普段お施主さんに聞き取りしていることを書いておきます。
・壁掛けテレビの要望はあるか
→ある場合は、HDMI端子や壁掛け金具の種類、テレビ裏のコンセント高さを確認
・テレビ裏にはLAN端子を計画する
→基本的にはYouTubeやNetflixを見ない方でも必ず付けておく
・テレビボードの形状確認
→コンセントはテレビボードの裏か、上か確認
こんな感じです。
基本的には提案型で打合せをしています。
ちなみに、壁掛けテレビの詳細はこちらの記事にまとめています。
キッチンで使う家電をリストアップしよう
キッチン周りは意外と各家庭で必要なコンセントの位置や高さが違うものです。
一度、自分が使用したいキッチン家電をリストアップしてみましょう。
・電子レンジ
・炊飯ジャー
・電気ケトル
・コーヒーマシン
・オーブントースター
他にも
・ポット
・ホームベーカリー
・炭酸水メーカー
などなど意外と差しっぱなしになる家電も多くあるので一度整理してみましょう。
個人的には【多ければ良い】という理由でコンセントを沢山追加すると、見栄えが非常に悪くなるのでオススメしていません。
多くても食器棚側には2口コンセントが3つくらいで事足りるのではないかと思います。
ちなみに、キッチン側にはコンセントが1つあった方が良いと思います。
ハンドブレンダーやミキサーを使う時に便利!!
家具のレイアウトを考えよう
配線は生活スタイルや家具のレイアウトから検討していきます。
・ソファ付近にスマホの充電コンセント
・ダイニングテーブル付近にホットプレート用コンセント
・ベッド付近にスマホ充電コンセント(ベッドにコンセント繋がるものもありますね。)
・勉強机付近にスタンド用コンセント
・収納部屋にはルンバやコードレス掃除機用コンセント
また動線計画によりスイッチ位置も変わっていきます。
・頻繁に出入りする場所があれば、センサースイッチ
・通り抜け動線があれば、3路スイッチ
・くつろぐスペースからはスイッチが見えないように
・給湯リモコンはキッチン付近かダイニング付近か
などを検討しています。
このようにコンセントは部屋に対してではなく、家具に対してレイアウトしていきます。
まずは部屋にどのように家具を据えるか考えてみましょう。
僕は【給湯リモコンの位置=キッチン横】と考えてしまっていたので、リモコン位置でお施主さんからご指摘を頂いたこともあります。
まとめ
今回は配線打合せはどのような話をしているのか、どこに気を付ければ良いかを中心に解説していきました。
実際の打合せだと、これらを半日くらいかけて確認をしていきますので、打合せ後は僕もお施主さんもグッタリしています。
しかし繰り返しですが、配線計画は地味ながら、生活の質を決める非常重要な要素です。
しっかり寝て、打合せに臨みましょう!笑
最後まで読んで頂きありがとうございます。
それではまた次回。