【現役ハウスメーカー設計士が語る】住宅用蓄電池の将来性について

こんにちは。おにまめです。

今回は【蓄電池の将来】について書いていこうと思います。
蓄電池がグイグイきそうな予感です。

最近では、日経新聞でもちょくちょく蓄電池についてお話が出ています。

今まで蓄電池メンドクサそうだから、言葉巧みに不採用に導いてきた僕ですが、いよいよ世間の大きな流れから逃げきれなさそうで、急いで勉強しているところです。笑

おにまめ
コイツは蓄電池ビッグウェーブが来るで。。

それでは早速行ってみましょうー!!

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太陽光の魅力激減

ではまず蓄電池を説明する前に、少し遠回りになりますが、蓄電池と親戚関係の【太陽光】からお話ししていきます。

住宅用太陽光発電は、現在でも大手ハウスメーカーでも推しまくり。提案しまくり。

さて、ここで少し太陽光の問題点についてお話しします。
ぶっちゃけ現時点では、住宅用太陽光の魅力は少なくなりつつあります。

・余剰電力を売っている
・売電単価の減少
・買電単価の増加

まず大前提として太陽光発電は【余剰電力】を売っています。

余剰電力とは、
家で使う→それから余った分を売る。
という流れの契約の事。

大まかな目安として成人1人で大体1日1kwくらいを使います。
住宅に載る太陽光は屋根の大きさもあり、多くて4〜5kwくらい。

つまり
4人家族くらいだと、日中に売電に回る電気はそんなに多くはないんですね。

これはどうゆうことかと言うと、
現時点では、住宅用太陽光は【家計の助け】にはなるものの、【投資用】としては向かないと言うことです。

さらに、は2021年現在では売電価格が21円。
(買い単価は電力会社によって違いますのでご注意を)

買取制度が始まった2009年は売りが48円でしたので、めっちゃ売電価格が下がっていることが分かります。
当時10KWくらい太陽光を載せた家庭は、毎月3~4万くらいを太陽光が生み出してくれていた計算です。

おにまめ
かつては載せなきゃ損ってカンジでした。

しかし今では、電気料金にはいつからか【再生可能エネルギー発電促進賦課金】なるものが追加されていて、買電料金もジワジワ上がっています。

これは太陽光を乗せていない家庭から金額を徴収しているってことです。
電力会社が電気を買ってくれるってのは決して太っ腹ではなく、組織的カツアゲであります。笑

これは、
太陽光を載せるメリットが少なくなった一方で、太陽光を載せていない家庭は地味に損すると言う構図になっていたのです。

こんな猛烈商売のなかで、太陽光の魅力が減り太陽しない人が減ってきた印象です。

だけどここに【蓄電池】が付けば話は別になるんです。
意外といいかもよってなるかも知れません。

買電を抑えられる

先ほどの通り、売電価格は下がっており、さらに買電価格は上がってます。

となると、
使用電力を太陽光でまかなった方が、買電を抑えることができることになります。
太陽光が発電した電力を蓄電し、夜に使用できれば買電は少なくなっていきます。

さらに電気料金は夜間が一番安くて、日中が一番高いので夜間に電気を買って蓄電して、日中使えたら家計的には嬉しいですよね。

まぁ軽く国から操作されている感も否めませんが、現時点では蓄電池は家計に優しくなりそうです。

災害時は良いよね

今年の台風で結構被害が出たのが、【停電】です。

実は太陽光だけでも停電時には発電していれば電力は使用できます。

ですが、ぶっちゃけ太陽光だけだと使用できるコンセントは一カ所のみ。
スマホを充電するくらいしか使えません。(悲)

しかし、
蓄電池があると普通に生活できるレベルで電気が使えるので、緊急時にはそこそこ役に立ちそうですよね。。

電気自動車普及するかも

最近はリーフ、PHEV、アウトランダーなどなど電気自動車(ハイブリッド車)が普及してます。

2030年にはガソリン車が無くなるなんてお話も出てますね。

蓄電池があると、電気自動車(以下EV車)の充電も出来ますから、もう少しEV車が普及したらなかなか便利になるのではないかと思います。

更に、EV車の充電だけでなく、災害時にはEV車から家に電気を送り使用するという逆の流れも可能になります。
これは災害時にも有効なので結構需要が出てきそうな予感。

今はまだ全然普及してないけどね。

もしかすると将来的にはEV車が【動く蓄電池】みたいな立ち位置になるかも知れません。

おにまめ
マジ近未来。

まとめ


さて今回は蓄電池が主流になりそうな空気感を社内で感じましたので、
導入部分を記事にしてみました。

電気関係の大きなルールチェンジは僕たち設計を悩ませます。笑
引き続きアンテナを張っておきたいと思います。

HEMSと給湯器を連携したらどうなるかをまとめた記事です。


最近壁掛けテレビの需要が多くなってきましたので、設計者目線から解説したのがこちらの記事です。

最後まで読んで頂きありがとうございます。
それではまた次回。

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