こんにちは。おにまめです。
今回は【老後を考えた家づくり】が必要なのかどうかについて解説したいと思います。
普段住宅設計をしているとよく、
・老後のことを考えて段差をなくしたいとか、
・いつか階段が上がれなくなったときのために、 1階に個室が欲しいとか、
こういった要望をよく受けます。。
ですが、『現代の家づくりで、老後を考えた家づくりをすべきなのか』やや疑問に思っています。
今回は、その理由を解説したいと思います。
それでは早速行ってみましょうー‼︎
住宅の寿命は一生ではない
まず、現代の日本の住宅の寿命について考えなければいけません。
日本の住宅は世界でもかなり寿命が短い方で、実は平均的な寿命は20〜30年です。
という事はターゲット層である30代から考えても、60代では取り壊しや建て替えされることが多いということになります。
実際にハウスメーカーで働く僕も、築20年以下の住宅の建て替えを何回もやってきました。
数字的にも経験的にも、住宅は20〜30年で取り壊されるというのはかなり納得の数字です。
これはさすがにビビりました。笑
20〜30代の家づくりとは
この期間が長いか短いかはひとまず置いておいて、以上の事から30代くらいの人が【老後を見据えた家づくり】と言うのは、かなり無理があるんじゃないかな〜と思ってしまいます。。
ましてや20代の人が『老後を考えている』と言うと
と言いたくなってしまいます。笑
つまり、1番住宅を建てる層である20代から30代の方は、あまり老後を気にせず家づくりをするほうがいいんじゃないかな〜と言うのが僕の持論です。
もっと言うともう少し未来は、住宅を所有すると言うより【移り住む】ような使い方になってるんじゃないかなぁと思ってます。
車中泊がフューチャーされて、遊牧民的暮らしになるかもですね!
住宅もシェアの時代に
さて住宅の高寿命化は日本の大きな課題ではありますが、その一方で【物を所有しない】時代にも拍車が掛かりつつあります,
個人的には住宅が【スクラップ&ビルド】で建て替えられる様はあまり好きではありませんが、一生その土地に進み続けるのもリスクと言った考え方にも説得力があります。
ここからは僕のちょっとした思いですが、僕なりの主張をまとめたいと思います。
個人的にはマンションだったりアパートといった、誰が見ても合格点の住まいはあまり好きではありません。
施主のための住宅が素敵だと思っちゃうタイプの人間です。
だから住宅を【個人】が所有して30年で壊れてしまうよりも、壊す前にリフォームや改築、もしくその家を欲しいと思える人がシェアしながら住まえる環境が整えば素敵かなぁと思います。
僕も自分の家を作るときに悩みました。
世間では【空き家問題】が社会問題になっています。
つまり、世間では家は余っているのです。
だから社会全体で見れば、もうこれ以上住宅は必要ではないんですよね。。
もっと週末に友達の家貸してもらうみたいな感覚で、家のシェアとかができれば素敵な世の中になるかな〜と思ったりしています。
今まであったタンス貯金みたいなものも、PayPayによっていづれなくなるでしょうし、
人が居なければそんなに物騒な事にはならないんじゃないかと思ったりしています。
まとめ
めちゃくちゃ久しぶりの投稿のくせに、取り留めもない話をしてしまってすみません。。
住宅という文化が良い形で残ってくれると良いかな〜と思います。
最後まで、読んで頂きありがとうございます。
それではまた次回!!