ベンチマークの大切さ

こんにちは。
おすけです。

今回は【ベンチマークの大切さ】について解説したいと思います。

今回で言うベンチマークとは、ビジネス的な文脈で使われる【基準点】みたいな事ではなくて、マジの物理的なベンチマーク【BM】のことです。

分からない方の為に補足しておくと、ベンチマーク【BM】とは建物や周辺の高さを指示する為の基準となるポイントのことです。

工事中でも動く可能性がない、
・側溝の蓋とか
・ブロックの角とか
をBMに設定するケースが多いです。

先日このようなことがありました。

この家は崖の上に建っているような家だったのですが、ベンチマーク(以下BM)は崖の下の道路から取られていました。

基準点が低い位置にあるので、設計GL(家が建つ高さ)がBM+6000mmと、かなり大きい値になりました。

これは『崖下の道路からみて6000㎜の高さに家を建ててね』という指示になります。

6mを超えるような崖では、トランシットで直接見通せず、明らかに基準としている位置が悪いですね。

おすけ
崖の下ではなく、崖の上で取ってくれれば高さの指示もしやすいのに。

ちょっとイメージつきにくいかも知れませんが、皆さんが施主だとして、そして敷地で高さの説明をされているとしましょう。

おすけ
建物の高さが崖の下から6000mmで〜、
このあたりの土は5900mmで〜、
でもって床の高さは6400mmでどうでしょう⁈

と説明されてもピンと来ませんよね?笑

お施主さん
『基準点分かりにくくない!?』

ってなると思います。

例えるならば、
東京駅にいて品川駅までの距離を質問したら、

イエス
『新潟から300kmデス。』

と言われるようなもの。

話が分かりにく過ぎて僕が施主ならキレます。笑

そこで僕は基準点を替えようと色々模索して指示出したら、
あんまりわかってなくて結果として『怒られた』という話が本日のオチでございます。笑

それでは早速行ってみましょうー!!

広告

申請のことあんまり考えてなかった

僕は早速、現地の目印になりそうな杭をBMとして、現地を測り直してもらいました。

でもって新しい設計GLを決めました。

おすけ
『よし!新BM +150でいきましょう!!』

と声高らかに現場に連絡したところ、現場監督から

監督
『いや、、確認申請のGLと新しい設計GLはイコールなの?』

と言う指摘を受けました。

つまりこういう事です。

・確認申請時 設計GL=旧BM+6000mm。
・僕の現場指示 設計GL=新BM+150mm。
・このふたつの高さが一緒なのかどうか分からない。。笑

なるほど確かに、確認申請後に新しいBMを設定すると、元の高さからいくら差があるのかわかりません。

要は申請時と合ってるか判断しようがないのです。

当然ですが、確認申請書と設計GLを揃えないといけないので、新しく調査して設定し直した新BMは使用不可となりました。。

マジ無意味な行動とってしまいました。。

旧BMから新BMとのレベル差見てなかった

『結局なにをすれば良かったのか』ってことなんですが、めっちゃ簡単なんですよね。

旧BMから新BMのレベル差を測量しておけば良かったのです。

仮に新BMが旧BMから見て5850mmなら、
新BM+150mmは申請時の旧BM+6000mmと一緒ということになります。

まとめ

この指示をしていなかったが故に、新しく調査した新BMは使用不可となってしまいました。

まったく、社会的に無駄なBMを生んでしまいました。

SDGsで言うと【つくる責任・使う責任】ですね。。

でも非常に勉強になりました。

以下関連記事です。

最後まで読んで頂きありがとうございます。

それではまた次回!!

最新情報をチェックしよう!
広告