こんにちは。おにまめです。
普段はハウスメーカー設計として、真面目に働いています。
今回は、ハウスメーカーの【仮契約と言う謎の考え方】についてお話していこうと思います。
ちなみに、僕の会社では仮契約は存在していません。
いきなり本契約です。
というか、仮契約って何なんですかね?笑
僕が思うに、営業マンがうま~く契約してもらえるように編み出されたものが【仮契約】って言葉だと思っています。
ハウスメーカーそれぞれで仕組みは違うでしょうが、契約~着工までの基本的な流れは同じなので、僕は大体のメーカーがこのやり口なんじゃないかなぁと疑っています。笑
なぜならば、仮契約がない僕の会社ですら、契約後にお施主さんから
「これは仮契約ですもんね!?」と念押しされたりします。笑
絶対営業マンが言葉巧みに本契約まで持ち込んどるな。。
というエピソードが死ぬほどあるからですね。笑
まぁそこは営業マンのモラル次第なので深追いはしませんが、このブログを見ている人は気を付けてもらいたいと思っています。
細かく解説していきます。
それでは行ってみましょう!!
仮契約=請負契約?
分かりづらいので説明すると、住宅契約は【建築請負契約】と呼ばれ、
これから引き渡しまでよろしくね!!
という契約をします。
が、この時点では建物の詳細なんかは決まっていませんので、あくまで
・ハウスメーカーの選定
・着工することを前提として詳細打合せを進める
という側面を持つ契約です。
この契約をして初めてハウスメーカーは
・地盤調査だったり
・敷地調査だったり
・詳細のCAD図を引いたり
と言った業務を進めることができるワケですね。
契約してもらえる可能性があるかないか分からない状態では、なかなかハウスメーカー側としても上記の詳細調査をすることはできませんよね。
そして、打合せを進めて、詳細の仕様を決定して、金額が固まった際にもう一度【変更契約】を行います。
要するに、住宅契約の場合打合せを進めながら仕様を決めていくという特性上、契約書を2回作るという事です。
営業マンによってはこのふたつの契約の内、前を仮契約、後を本契約と言っているケースも十分あり得るという事ですね。
仮とは言え、キャンセル料はかかる
先ほどの内容の反論として、
ってな話も出てくると思います。
僕もハウスメーカーの人間ですが、会社が違えば仕組みは違うワケで、その主張に対して反論するつもりは毛頭ございません。
だけど、一点注意しないといけないのは、【仮契約】だからと言ってナメちゃダメって事。
仮ではありますが、契約書にサインをしたのならば、ハウスメーカー側としても、先ほどのような
・地盤調査
・敷地調査
・役所調査
・実施図面
を進めて行く事が想定されます。
よって仮だからと言って、簡単に「やっぱりこの会社辞~めた」と行かないというのは想像に難くないでしょう。
これ以降にキャンセルになった場合、
・キャンセル料だったり、
・設計料だったり、
・行った調査費だったり
が掛かってくることになると思います。
この辺りは契約前に【重要事項説明】で建築士が説明してくれているので、そちらを参照しましょう!!
契約してからのスピード感は尋常じゃない!
僕が契約した後に登場する、設計士という立場ですのであえて言わせてもらいますが、契約してからの建物打合せは死ぬほど早いって事をお伝えしておこうと思います。
仮でもなんでも、実施設計が始まると、着工に向けて一直線!
待ったなしでございます。
契約してから、着工するまでは大体プラン打合せで1.2回、内装打合せで1.2回、確認打合せで1回。
もちろんすべての打合せが上手くいった場合に限りますが、契約後計5~6回くらいで概ね打合せは完了します。
家づくりと呼ばれる打合せにしてはかなり早いように感じませんか?
(僕は感じます。笑)
このように仮であれ【契約】と言う行為を結んだという事は、工期も決めて着工に向けて動き始めるというタイミングです。
「まぁ仮だし。。ゆっくり打合せも進めて行けばいいや~」
みたいな感覚が打ち砕かれることになると思います。笑
ご注意を!!
まとめ
今回はハウスメーカー設計の僕がハウスメーカーの仮契約事情について解説してみました。
ハウスメーカーで実際に働いている僕が言ってるので、エピソード的には割と信憑性は高いと思います。笑
こんな契約の仕方をしている営業マンも、中にはいるって事を認識してもらえたら幸いです!
以下関連記事です。
【請負契約】について考えてみたお話です。
請負契約ってマジで超シビアな契約でした。。笑
設計士が行う重要事項説明とはどんなものなのかを解説した記事です。
最後まで読んで頂きありがとうございます。それではまた次回。