こんにちは。おにまめです。
ハウスメーカー設計の仕事をするにあたって、個人的にどんな能力が重要なのかという話をしたいと思います。
思いっきり題名でネタバレになっていますが、僕は【管理能力】だと思います。
住宅設計は複雑です。
僕たちが把握しないといけないことはたくさんあります。
・お施主さんとの打合せ項目
・資金計画(ローンの返済計画)
・工期
・確認申請や都市計画等の申請関連
などなど。
これらをしっかりを把握しながら、指揮を取れる人間が僕が思う優れた設計者です。
管理能力にも色々ありますので、ここから細かく紹介していこうと思います。
物理的に資料をまとめる能力

僕が居る職場では、印刷機が壊れるんじゃないかっていうくらい毎日大量の図面が印刷されていますし、打合せ議事録やクライアント資料やメールなど、それはそれは大量の情報を処理しています。
大体ハウスメーカーでは同時期に7~8件程度を受け持ちますので、それらを同時並行で進めていると何が最優先なのか分からなくなります。
基本業務がマルチタスクなんですよね。。笑
これら同時並行で進む複数の案件を、綺麗に整理できる人間はハウスメーカー設計に圧倒的に向いていると思います。
プランニング能力が高い人でも、管理能力が低い人は結構苦労されています。
僕はかつて、お客さんから預かった印鑑証明を無くしてしまって、とんでもない問題になりました。笑
資料を探す時間やら、お施主さんに事情を説明しに行く時間などめちゃくちゃ無駄な業務が増えました。
よって、まずは物理的な整理力ですね。
この辺りは建築に限らず、社会人の必須スキルでしょう。
住宅設備のアップデートをまとめる能力
住宅設計の仕事は一度知識を仕入れても、すぐにまた新しいモノがどんどん出てきます。。
例えば設備メーカーだけも数社あるので、商品説明会だけでも結構な回数になります。
各メーカーの全てを商品を記憶することはできませんので、その時に必要になるのが【まとめる能力】です。
僕たち設計という仕事はお客さんからあらゆる相談を受けますので、新しい知識を【相手に説明する能力】が求められます。
それが、自分たちにとって新しい知識であったとしてもです。
例えば、
・キッチン
・洗面トイレ
・分電盤
・家具
・照明
などなど 。
しかし、これらの商品を事細かに覚えることは無理です。
時間がいくらあっても足りません。。
だから、仕事ができる方はこれらの資料を上手にまとめて、いつでも取り出せるようにしています。
そして質問を受けた時に、持っている資料に沿って説明していきます。
まぁちょっとしたテクニックですね。
これも一つのまとめる能力です。
設計手法をまとめる能力

僕は【設計スキル】とは、プラン上の問題点を自分の持っている手法(解決策)の中から的確に提示する能力ではないかと思っています。
つまり、設計スキルでさえも管理能力なんじゃないかと言うのが僕の持論です。
ありがたいことに現代では、すんごい建築家の作品集や間取りを簡単に参照できる時代ですよね⁉
これらをきちんと読み解き、自分の頭の引き出しに整理して保管できる能力が重要だと思うワケです。
例えば、
・南の日照が望めない敷地であれば、大きく北に開く
・間口が狭い敷地であれば、コートハウスを検討してみる
・家事動線を良くするためには洗面と脱衣室分けてみると意外とうまくいく
とかですね。。
こういったプランのアタリを付けるのがうまい人は、感覚的に設計手法をうまく整理されているんです。
言葉では分かりにくいですが、数ある住宅の中で
この動線良いよねとか、この空間心地良いよね
とかっていうのを条件とプランをセットにして整理しておくと言い換えても良いのかも知れません。
僕は一部の優秀な設計者を除き、建築なんてパクッてなんぼだと思っています。
だからこそ、設計手法をまとめる能力がそのまま設計スキルになるという事になります。
まとめ
最近、なかな仕事がうまく行かないときがあって、色々と考えてこの結論に至りました。
あくまで僕の個人的持論なんですが、結構当てはまる部分も多いと思っています。
あと普通に、
ハウスメーカーって割とハードワークですし、ゲスな話ですが設計者って【イケてる設計者】の方がお施主さんを味方につけやすいので、健康管理は重要項目ですね。
誰しも【デブでイケてない設計者】には設計してもらいたくないですからね。笑
僕はこの辺りの自己管理が弱いので、自戒も含めて記事にしました。
最後まで読んで頂きありがとうございます。それではまた。