ハウスメーカーが、現場変更に対応しづらい理由。

こんにちは。おにまめです。

今回は【ハウスメーカーが現場変更に対応しづらい理由について解説していきます。

ハウスメーカーとお施主さんとの間で、最も認識のズレが多いのは【現場対応】ではないでしょうか?

お施主さん

工事前なら変更したって良いでしょ?

と思うお施主さんと、

おにまめ

いや、実はあまりできないんです。。泣

というハウスメーカー側とで、認識にズレがあるように思います。

お施主さんの気持ちも、とってもわかります。。。

僕がこの仕事をする前までは、同じようにそう思っていました。

一生に一度の家づくり。
だからこそ、できる限り対応したい。
しかし、ハウスメーカーの仕組みを内側から理解すると、現場変更が難しい理由も分かってもらえると思います。

今回は、なぜ変更しにくいのかを説明していきます。

それではさっそく行ってみましょう~!!

広告

工事中の変更は、すげぇ大変。

先日こんなことがありました。

お施主さん

着工中だけどココ変更してほしい。

おにまめ

あ、あわ、あわわわ~。

お施主さん

じゃ、宜しくね!

こんな感じで、変更を受けてしまうんですが、後々めっちゃ後悔するんですよね。

打ち合わせ中なら簡単なことでも、工事中では影響が及ぶ範囲が全然違います。

・現場連絡(その他の影響範囲の確認、よく見落とす)
・金額精算
・発注の切り替え
・部材のキャンセル・新規部材の取り寄せ

など通常の仕事量の3倍くらいになって、現場間違いが連発するんですね~。

一旦、心が折れる。

ハウスメーカーに限らず、設計士は図面で現場へ指示をしています。

現場に出向いて、細かい部分を伝えることもありますが、出来る限り情報を図面に記載するように努めます。

おにまめ

そのほうが現場もスムーズ。

このように多くの情報を伝達するための図面作成には、多くの時間が必要です。
打ち合わせ図面の再チェック、議事録のチェック、 関係業者・上司・現場監督の何重もの図面チェックを経て施工図が完成します。

で、その行為の後に変更するなると、まず変更が出来るかどうか以前に、
自分の全身全霊をぶつけた納まり図が不要になるので設計士の心が先に砕けるのです。

おにまめ

Oh. My…

工事前から発注と製作が進んでる

施工図ができた後は、関係業者と工場に発注作業をしています。

例えば、鉄筋の量だとか、 鉄骨の形状だとか、細かい内装部材も合わせて発注・製作に取り掛かっていきます。

現場変更になると、製作に取り掛かっていた部材の取りやめを伝達しなければなりません。 

実は、ハウスメーカーから関係業者への指示は

現場監督

○月〇日に、○○工事を終わらせてね。

程度のもので、【いつ製作するか】は業者に委ねられているのです。

そうなると、発注が来た直後にすぐに製作に取り掛かっているかも知れません。

要するに、工事進捗からでは変更が可能か否か、がわからないのです。

ハウスメーカーでは部材がCADデータ化されていて、図面を送れば部材の拾い出しまで自動でしてくれるようになっています。

効率的に工事出来るようシステム化されているため工事中の変更がしづらい構造になっているのです。

図面データは関係業者と共有化

ハウスメーカーでは、関係業者との連携がしやすいように,発注作業を終えるとクラウドに図面が保存され、 関係業者がいつでも図面を見れるようになります。

これは、とてもスムーズな伝達ができる反面、現場変更では逆にリスクになり得ます。

つまり、現場変更の内容が反映されていない図面が、職人にまで渡ってしまっている可能性があるということです。

これは、関係者がそれぞれ違った図面で施工していることになり、とってもアブナイ状態ですよね。

おにまめ

全員持ってる図面違う、みたいな

というワケで、現場変更はお施主さんにとってもリスクがあるのです。

まとめ

まずは現場変更がないように、しっかりと打ち合わせすることが大切です。

思い違いや仕様の確認は入念に行うべきですね。

これはハウスメーカーだけでなく、お施主さんもしっかりと時間を取って、確認することが大切ですね。

これが、お施主さん・設計士・現場にとって一番ですね!

最後まで読んで頂きありがとうございます。

それではまた次回!!

最新情報をチェックしよう!
広告