【現役一級建築士がわかりやすく解説】排煙計算とは?(住宅の場合)

こんにちは。おにまめです。


今回は排煙計算をテーマにしたいと思います。

排煙計算とは、超簡単に言うと、
「火災が起きた時にちゃんと煙を外に逃す(排煙)作りになってますか?」ってことを問われています。


このサイトでは忙しい人も見てもらえるように、条文や住宅では非常に稀なケースは除きます。
僕よりもっと建築基準に詳しい人はたくさんいますし、そんな方々が書いているブログなんかを見ればほとんどのケースはカバーできるでしょう。

僕も色々ネットで調べたりしますが、条文がそのまま乗ってたりと、分かりづらかったので自分でまとめてみました。

おにまめ
条文読みたくないからググってるんだけどな。。

てことで、ひとまず細かいところは置いておいて、ささーっと内容を解説していきますよ〜。

ちなみに、住宅規模の小さい建物を想定しています。
チェックすべき項目は非常にシンプルですのでご安心を。
広告

【簡単】排煙計算で確認することは2つだけ

排煙計算では

①階数が2以上で200㎡を超えるかどうか
②超えた場合、1/50開口が取れているかどうか(排煙上無窓かどうか)

のチェックが必要です。
ちなみにこれのどちらも取れていない場合、排煙設備(機械排煙)が必要になります。

実は、本来ほとんどの建物には【排煙設備】が必要になるんですよね。

お施主さん
排煙設備を入れている家なんて見たことないけど。。

その通り!!なぜかと言うと、
これは排煙計算には緩和措置があって、一定の条件の場合は排煙設備が不要になります。

「排煙設備が不要です」ってことを示すためのチェックだと思ってください。

それが上記の2つのどちらかの条件だと思ってください。
まぁ①は説明不要でしょう。

②は重要。1/50開口についてです。
これもめちゃ簡単に言うと、

天井から80センチ以下はカウントせず、それより上の部分の窓面積が居室床面積の1/50を超えていればOKです。

 

おにまめ
結構簡単でしょ⁉

と言ってる僕ですが、実はつい先日、
夜中の事務所で排煙計算がNGであることに気づいて、めちゃくちゃ落ち込んだんですけどね。

6件ある申請依頼のうちの2件目で発覚して、スタート切ったばっかりの思わぬつまづきに猛烈にヘコみました。
家帰ってからほとんど喋れませんでした。笑 

まぁこの件はその後なんとかなりましたが、非常に苦く切ない思い出。
こうやって、設計者は色々壁にぶつかりながら成長していくのでしょう。。

てか、排煙計算ミスって建築業界では基礎中の基礎。
九九で言うと「2の段」くらいですが、それでもやっちゃうんですよねぇ。笑

おにまめ
なんせ、ポンコツなんでね。

シャレにならないくらい落ち込んだことで排煙計算について、何となく理解できましたって話でした。

ちなみに勾配天井の時はこちらを参照して下さい。

最後まで読んで頂きありがとうございます。
それではまた。

最新情報をチェックしよう!
広告