こんにちは。おにまめです。
普段、住宅設計をしていると、たまにこういった方がいます。
「金額をできるだけ抑えたい!!」
確かに戸建て住宅はお金との戦いでもあります。
ですが!!
僕は【お金をかけてこそ戸建て住宅は意味があるもの】だと思っています。
今回はその理由を解説していきます。
あくまで僕の考え方ね!
それでは早速行ってみましょう~!!
戸建て住宅とは、好きな空間で暮らす贅沢
住宅購入の理由は人それぞれだと思いますが、僕は戸建て住宅とは【ただの贅沢】だと割り切っています。
悲しい話ですが、木造住宅は人が住んだその日から価値が落ち続けて、大体20年程度で価値はゼロになります。
建物に住んだその瞬間から中古住宅になるということは、誰もが【自分の求めた空間に住みたい】という欲求の裏返しでもあると思います。
他人に最適化された空間じゃ嫌だよってことです。
自分が求めた空間に住めることは、戸建て住宅(注文住宅)の最も魅力的なところでしょう!
逆に金額を前提に自分の求めた空間を断念すれば、戸建て住宅を買う一番の旨味が激減してしまうと思うのです。
そう。逆に勿体ないやつです。
もちろん、金額を完全に無視して家を建てる人はほとんどいないでしょう(僕もめちゃくちゃシビアでした)。
だけど、あまりに金額にシビアすぎるのも、【住宅という最大の贅沢を放棄している行為】とも思えます。
色んな意見があっても良いと思うし、否定もしませんが、
僕は「そもそも贅沢品なのだから、腹を決めてお金を払っても良いのかな」とも思うのです。
住宅とは、好きな空間で暮らす贅沢。
戸建住宅というと物質のように感じますが、住宅とはつまりは箱であって【享受しているのは空間や雰囲気】です。
空間を買っているとなると、空気にお金を払っているような感覚にもなりますが、実際にはその通りで好きな空間に入る時には、変えがたい幸福を感じるものです。
高すぎた後悔は、ない
以前このような記事を書きました。 戸建てと賃貸どっちが良いのか?→金銭的には賃貸だけど、戸建てもええで。 という内容です。
実際に僕はハウスメーカー設計でありながら、戸建て住宅は非推奨派筆頭でした。(筆頭です)
理由は、『金持ち父さん貧乏父さん』で家は負債って書いてあったからです。
ですが、僕が家をつくって自分の家に満足して暮らしている中で「これ高すぎたな…」って後悔はありません。
むしろ、『高かったけど採用して良かったよね』って話はよく妻としています。
逆に、これお金かけときゃ良かったな…って項目はそこそこあります。笑
このように、【費用をかけなかったこと=後悔していること】のほうに、人は意識が向くもの。。
だからこそ、自分のこだわりが詰まる戸建て住宅は、多少背伸びをしても費用をかけるべきところはかけたほうが良いと思います。
住宅に限らず、人生の大きなイベントであり、これからもその空間を享受できる【家づくり】にはぜひ費用をかけてほしいと思います。
建築業界では適切に費用をかければ、質が高く総じてメンテナンス費用が少ない材料を選択できますので、結果的に将来にわたるコストも下げられるはずです。
家具にも外構にもこだわりを持つ
何となく、住宅設計の仕事をしていると、建物に力を入れて、家具や外構がおざなりな人が多いような印象を感じます。
金ないし、外構はあとで!!
経験的にも、建物のことで頭がいっぱいでそれ以外のことに意識を割けない状況はとても理解できます。
ですが、ぜひ家具や外構にもしっかりと時間をかけて考えて欲しいと思うのです。
先述の通り、戸建住宅は【家】を買っているのではなく、【空間】を買っています。
気持ちの良い空間は、決して建物だけの要素ではないことはご理解いただけるのではないでしょうか?
旅館とか旅先で、この場所サイコーだなーって思った経験はあると思います。 その空間は決して建物だけではないですよね!?
建物ばかりに気を取られず、全体としての空間を意識しながら日々過ごすと良いと思います。
好きなものに囲まれる暮らしはとても心が和むものです。
これぞ贅沢!
しかも家具・外構はあとから少しずつ追加していくことができるので、より一層自分の家に愛着が湧くと思います。
その意味でも、引き渡し時は未完成なくらいで作っておくのもひとつですね。
最初はお金がないなら、いつか追加したい照明とか小物とかをまとめておくと良いと思いますね。
ちなみに僕はいつか家に入れたいものをまとめていて、少しずつ追加して【終わらない家づくり】を楽しんでいます!!
まとめ
いかがだったでしょうか?
住宅は思い出づくり。
また自分らしさを表現し、心地よく過ごせる場所を作り出す機会です。
お金をかける価値は十分にあり、それは将来にわたって幸せな暮らしをもたらします。
ぜひぜひお金ばかりの打ち合わせにならず、どんな空間が心地よいかを設計士と話し合ってほしいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
それではまた次回!!