【ハウスメーカー設計10年目の本音】実は『住宅用サイディング」ってイマイチよく分かってなかった


こんにちは。
おにまめです。

先日後輩からこのような質問を受けました。

後輩
「先輩、サイディングって何ですか!?」
 

しかし、この後に続く言葉が全く出てきませんでした。。笑

 

おにまめ
「ん!? 外壁材のこと。。」


本来ならば先輩としての威厳を保つためにも、この後に追い打ちをかけるように

・サイディングの概要
・メリット
・デメリット

を分かりやすく解説し、


さらにサイディングの歴史からトリビアまで、ありとあらゆる【サイディングに関する知識】を説明すべきでしょう。。

しかし日々当たり前のように【サイディング】という言葉を使っていたせいで、この時完全にゲシュタルト崩壊。笑



おにまめ

・・・そもそもサイディングって何!?


おにまめ

いやまじで・・・サイディングって何!?


という疑問が頭をぐるぐる駆け巡りました。


というワケで、今回はサイディングについて調べたので解説していきたいと思います。


それでは早速行ってみましょうー!!

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サイディングとは

僕は普段ハウスメーカーに勤めていますので【サイディング】という言葉は、

・トヨタ社員が使う【車】
・ユニクロ社員が使う【服】

に匹敵する【非常に良く使う単語】です。


何となくわかったつもりでいた【サイディング】。


いわゆる【タイル】や【吹付】とは別の【一般的な外壁材】というニュアンスで説明しており、意外ときちんと調べたことがありませんでした。


早速調べてみると、こんな感じです。

窯業系サイディングとは、セメント質と繊維質を主な原料にして、板状に形成したもの。

サイディング大手メーカー ニチハHPより

・・・
セメントは分かりますが、【セメント質】は良く分かりませんし、
繊維は分かりますが、【繊維質】は良く分かりません。笑


もう少し調べてみましょう。

【セメント質】で検索してみます。

歯根部象牙質外表を覆う非血管性の結合組織である硬組織で、歯根膜線維を歯根に付着させる役割を持つ

ウィキペディアより


。。完全に【歯茎】の話が検索ヒットしています。


僕が知りたい事とはだいぶ違います。


もう少し調べていくと、何となく分かりました。

【サイディング】と言っても、各社さまざまな種類の素材を組み合わせて作っていますので、【○○が○○%含有しているものをサイディングと言う】みたいな一般的な原材料のまとめ方ができないっぽいです。


そのため、【セメント質】や【繊維質】といった【○○系】みたいなくくり方しかできないんですね。。

ここでは、サイディングとはパネル状の外壁材(もしくは内壁材)の事で

・窯業系サイディング
・金属系サイディング
・木質系サイディング
・樹脂系サイディング

があるよー程度の理解で良さそうです。

採用率No.1の外壁材


サイディングの良い点は、

・施工が簡単
・安価
・品質が安定している
・防火性能

などなど施工者側には良い点が多い一方で、

悪い点は、

・シーリングの劣化
・メンテナンス
・汚れ

が代表的なご様子、施主側としては考えどころです。


まぁ【メンテナンス】と【汚れ】に関しては、他の外壁材でも必要になるので、
サイディング特有のデメリットとは言いにくいですが、一般的に10年前後で再塗装が必要になってくるという点ではタイルと比べると見劣りします。


しかしながら、サイディング外壁材は現在の日本の住宅で【採用率No.1】らしいです。
これは周りの家を見ていると、感覚的にも分かります。

おにまめ
採用率が多い分、日本の街並みを良くするにはサイディングの進化が欠かせません。

歴史


サイディングメーカー大手のニチハさんのHPを見るとサイディングの歴史や最新情報が分かりました。


元々、サイディングと言うのは1970年代に防火外壁材としてスタートしているようです。

その後日本はバブル景気に入りますので、施工が容易で工期がかからないサイディングはとっても重宝されたと想像できますね。。


その後、タイル調やレンガ調などよりリアルな素材感が表現されるようになり、最近ではプリント技術が発達してきてさらに良くなってきているようです。

 

おにまめ
確かに最近のプリント技術はすごいですもんね。。

さらにここ最近では、

・30年くらいの高耐久のモノや、
・鏡面仕上げのモノ

など僕が持っていたサイディングのイメージとはだいぶ異なる性能へと進化しています。


なかなかサイディング良いですね~!

まとめ


今回はサイディングについてまとめました。


僕たちは住宅設計のプロとして仕事をしますが、知っているつもりで知らない事が結構多いですね。


今後もこのような【分かった風単語】を調べて行こうと思います!

以下関連記事です。

最後まで読んで頂きありがとうございます。

それではまた次回!

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