こんにちは。 おすけです。
今回は【住宅設計】が他のものづくりと少し立ち位置が違う部分についてご紹介します。
この記事はこれから建築に進もうかどうか悩んでいる方への記事です。
少しでも住宅設計の魅力が伝わればと!!
余談ですが、毎年中学生に向けた職業紹介のボランティア活動をしていますが、学生にとって建築は結構人気の業界なんですよね。
実際に働くとだいぶハードな仕事なんですが😅
【地獄の3K(キツイ・汚い・危険)】でおなじみの建設業界に良き風が吹きますように!!
それでは早速行ってみましょうー!!
ぶっちゃけ、できるかどうか分かってない
僕が仕事にしているのは、住宅設計の中でも注文住宅になります。
お客さんと一緒に、間取りを決めたり、設備を決めたりとオーダーメイドの住宅を作る仕事です。
すると、打合せ段階では実物はまだ出来てなくて、頭の中で【住まい手の生活】や【建物の詳細】を妄想し続ける毎日です。
そして打合せ後に建物が建ち始めます。
つまり、考えている時と実際につくる時に結構なタイムラグがあるということ。
これは他のものづくりと少し違っている部分かな~と思っています。
建築では規模が大きい為一度作ってみて、その良し悪しを判断するという事は基本的にはありません。 模型やモックアップを作ることもありますが、工事は基本は【一発勝負】です。
だからこそ設計士の【妄想力】が物件の完成度に大きく影響を受けることになります。
僕の周りを見る限り、優秀な設計士は大体【変態】です。
ずーっと色んな妄想をしているのだと推察されます。
住宅設計の仕事をしていると、良くこう思います。
風呂敷を広げるだけ広げて、たたみ方が全然わからないこともあります。笑
地鎮祭の時の設計士の顔を見てやってください。
皆んな、今までの長時間労働と、これから訪れる不安で顔が引きつってると思います。
逆に、この【たたみ方】が上手い設計士はとっても優秀です。
難しい物件ほど、出来るかどうかあんまり分からないままスタートしていると思いますね。
ほんと、スリリングですよね。
作品=施主の資産
住宅とは設計士の作品でもあるけれど、まずはお施主さんの【資産】であることを忘れてはいけません。
設計士がやりたい事があっても、それに納得してもらって、お金を出してもらわないと話は進みません。
そもそも、設計事務所・ハウスメーカー・工務店など多数ある会社からまずは受注しない事には始まらないワケなので、作品性ばかりも言ってられません。
ものづくりにおける作品は、作り手から始まることが多いと思いますが、 住宅では、その価値は施主の好みによるところが大きいですね。
だから住宅設計者には人を説得する能力とか、お金を出してもらう能力って結構重要だと思うんです。
その後の生活への責任
住宅というのは作って終わりにはなりません。
その後、1年・5年・10年と住み手の生活が続きます。
そうなると、できたものに対してとてもとても長い時間の責任を持つことになります。
半端なものは作れませんし、とりあえず良いか、、みたいなことにもなりません。
お施主さんもそれはそれは真剣だし、使い勝手が悪いとしっかり目に怒られたりもあります。笑
出来上がったものに対して、直接レビューが来る。
これは、個人の資産を作り、それが長い期間存続する(使い続ける)という側面を持つ住宅ならではの部分だと思いますね。
だけど真剣だった分、建物ができた後は家族のような付き合いになることも、たくさんあります。
・今でも定期的にゴルフに誘ってくれるおじいちゃんとか、
・点検にお邪魔したら、大体1時間くらいおしゃべりしちゃうご夫婦とか、
・お食事に読んでくださるお施主さんとか、
それはそれは密な関係になります。
プレッシャーとご褒美の緩急がエゲツないんですが、それもまた魅力であります!
まとめ
建築の仕事は大変な部分も多いけど、楽しいですね!
みんなIT業界ばっかりじゃなくて、建築にも興味持ってね。
それではまた次回!!